平成１９年２月定例会
【はじめに】
総務委員長報告をいたします。
総務委員会に付託されました議案の審査結果等について御報告いたします。

【議案の審査結果】
今定例会において本委員会に付託されました議案は、「平成１９年度島根県一般会計予算」など予算案７件、「島根県知事の資産等の公開に関する条例及び島根県議会議員の資産等の公開に関する条例の一部を改正する条例」など条例案２０件、「公立大学法人島根県立大学中期目標について」に関する議案など一般事件案５件であります。
これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、第１号議案「平成１９年度島根県一般会計予算」を除き、全会一致をもって、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。
第１号議案「平成１９年度島根県一般会計予算」については、委員から、特別職３人の退職手当の額について意見を異にするとの理由から反対であるとの意見があり、最終的には挙手による採決を行ったところ、賛成多数により、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。

【議案審査過程における主な発言】
次に、議案の審査過程における執行部からの説明、委員からの質疑、意見、要望事項等のうち主なものについて御報告いたします。
「平成１９年度島根県一般会計予算」についてであります。
委員から、JRの利用促進事業に関連して、石見銀山の世界遺産登録を控え観光客は増加しているが、JR温泉津駅を中心として案内看板の設置等、観光客に不便を感じさせない対応が早急に必要であるとの意見があり、執行部からは、大田市と連携してＪＲに対し、臨時特急列車の温泉津駅への停車を要望するなど、行政としても積極的に取り組んでいる。今後とも、県の各部・市町・関係団体が一体となってJRの利用促進、利便性向上に向けて対策を講じていきたい。なお、廃止されていたバス路線、広島・大田間の２便復活が決まったところであるとの説明がありました。
また、委員から、しまね海洋館「アクアス」の入館者見通しなど数値の妥当性や、施設の抜本的改修の時期について質問があり、執行部から、当面大きな改修はない。入館者見通しなどの数値は、専門機関に依頼したもので、今回の施設整備費は約５年でペイできる見込みである。「アクアス」は、石見地域の拠点施設であり周辺への波及効果も大きいため、リニューアルしながら積極的に集客対策を講じていきたいとの回答がありました。
また、委員から、知事広聴会における参加者の人選に対する質問や、広聴会の内容については従来にないものを企画されたいとの意見があり、これに対して執行部からは、参加者についてはテーマごとに人選を行っており、固定化しているものではない。委員の意見を踏まえて、今後も、より効果的・効率的な広聴会を実施していきたいとの回答、説明がありました。
さらに、委員から、留置施設視察委員会設置運営費に関連して、同委員会委員の選任はどのようになっているかとの質問があり、執行部から、弁護士などの法律関係者、医師及び地域住民の代表者から４名を人選したい。その際には、地域バランスも考慮した上で、かつ最低１名は女性にお願いしたいと考えているとの回答がありました。

【請願審査経過及び結果】
次に、請願の審査結果について御報告いたします。
このたび新規に提出された請願１件及び継続審査中の請願９件について、慎重に審査いたしました。
その結果を申し上げます。
新規に付託された請願第８８号「安心・安全な公務・公共サービス拡充を求める請願」３項目のうち、本委員会所管の項目３は、「消費税などの増税を行わず、大企業・大金持ち優遇税制を是正し、応能課税を行うこと」を内容とする意見書を、政府に提出するよう求めるものであります。
本請願については、消費税を含む税体系全般にわたる改革の取組等、国の動向を十分に見極めた上で判断する必要があることから、結論に至らず、「審査未了」といたしました。
なお、継続審査中の請願についても、私学助成の拡充を求めるものや、旅館・ホテルの経営改善に関するものでありますが、厳しい財政事情のもと慎重に検討を重ねる必要があること等、いずれも結論に至る状況にないことから、「審査未了」といたしました。

【議案の審査結果（最終日付託分）】
最後に、本日、総務委員会に付託されました第８２号議案「島根県議会議員及び島根県知事の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスターの作成の公費負担に関する条例の一部を改正する条例」の審査結果について御報告いたします。
議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。

【結び】
以上、総務委員会における審査の概要を申し述べ、委員長報告といたします。