建設環境委員長報告をいたします。
建設環境委員会に付託されました議案の審査結果等について御報告いたします。

今定例会において建設環境委員会に付託されました議案は、第83号議案「島根県犯罪のない安全で安心なまちづくり条例」の条例案１件、第84号議案「県道の路線認定」に関する議案など一般事件案６件であります。

これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。

次に、議案の審査過程における執行部からの説明、委員からの質疑、意見、要望事項等のうち主なものについて御報告いたします。

第83号議案「島根県犯罪のない安全で安心なまちづくり条例」の条例案についてであります。
本条例案は、犯罪のない安心で安全なまちづくりに関する施策を総合的に推進し、県民、観光旅行者等が安心して暮らし、又は滞在することができる社会の実現に寄与しようとするものであります。
本条例案に関して、複数の委員から、条例案の一部の文言に、分かりにくく誤解されかねない表現があるとの指摘がありました。
執行部からは、条文の表現に関しては、法令審査の過程で練られたものであり、文章的にも許容範囲内の表現であるとの説明がなされたうえで、分かりにくいという委員からの指摘に対しては真摯に受け止め、今後、パンフレットを作成するなどＰＲにつとめ、県民に理解してもらえるよう十分な配慮を行なっていきたいという決意のほどが述べられました。

次に、請願の審査結果について御報告いたします。
建設環境委員会で継続審査中の請願については、結論に至る状況にないことから、引き続き「継続審査」とすべきとの審査結果でありました。

次に、継続審査となっておりました、出雲市平田地区で計画されている風力発電に関する陳情２件について、特に御報告いたします。

審査に先立ち、６月１６日には現地調査を行い、関係者からの説明を受けるなど、精力的に調査をおこなってまいりました。
委員会では、執行部からその後の状況に関して説明がなされた後、委員間で討論を行いました。
討論では、計画の見直し又は停止を求める陳情について、景観等を重視する立場から採択すべきとする意見、いまだ景観審議会の答申や開発協議の提出がなされてないことから引き続き継続審査にすべきとする意見、総合的に判断すべきであり景観等の観点だけからの見直し理由は不採択すべきとする意見がでました。
その結果、採決により、賛成多数で不採択すべきものと決しました。
なお、委員会としては、この陳情に関して、その理由にもあります自然環境や景観の視点も重要でありますので、執行部で事業内容等を審査される際には、そうした点についても配慮すべきものであるとの考えであります。
 
今回、建設環境委員会として、安全で安心できる県土の実現を図るうえで、遅れております本県の道路整備を強力に推進するため、道路整備の財源確保に関する意見書の提出を提案することにいたしました。後ほど、野津副委員長が、提案理由を説明をいたしますので、主旨に賛同いただきますよう、お願いいたします。

以上、建設環境委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。