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建設環境委員長報告

 
建設環境委員長報平成17年6月定例会

建設環境委員長報告をいたします。
今定例会で建設環境委員会に付託された議案は、知事提出議案15件、議員提出議案1件及び請願1件であります。これらの議案等について、審査結果並びに経過をご報告します。
まず、知事提出の議案15件について、審査結果を申し上げます。
条例案8件、一般事件案7件について、それぞれ、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも「原案のとおり可決」すべきものと決定いたしました。
なお、第133号議案「島根県営住宅条例の一部を改正する条例」は、賛成多数により、それ以外は全会一致で決定いたしました。
つぎに、議員提出の議案1件について、執行部の意見などを参考に慎重に審査いたしましたが、賛成多数により、「原案のとおり可決」すべきものと決定いたしました。
付託された議案のうち、審査過程において委員からの質疑、意見、要望のあった主なものについて申し上げます。
知事提出第133号議案「島根県営住宅条例の一部を改正する条例」につきまして、一部の委員から、県営住宅の管理に指定管理者制度が導入されることにより、家賃の滞納、家族構成、入居者の勤務先などのプライバシーがいかに担保されるのか、また、修繕業務を指定管理者が行うということになった場合に、自然摩耗したものの負担等について、入居者と管理者のトラブルが増加するなどにより、サービス低下の危惧があるので原案に反対である等の意見がありました。これに対して、執行部からは、入居者のプライバシーについては、個人情報の保護に配慮しているという説明、自然摩耗の負担に関しては、指定管理者制度の導入後においても、現行の取扱いが変わるものではないとの説明がなされました。
議員提出第5号議案「道路整備の財源確保に関する意見書」について、一部の委員から、道路特定財源というやり方ではなく、一般財源として必要な公共事業はしっかりやってもらうのが多くの国民の願いであるという理由や、弾力的な料金設定の実施に関して、利用者負担等は簡素にやるという原則に反し、負担増につながるという理由により、反対であるとの意見等がありました。
次に、請願の審査結果について申し上げます。
継続審査中の請願については、状況変化はなく、「継続審査」との結果でありました。
続きまして、主な報告事項について申し上げます。
環境生活部から「宍道湖・中海のラムサール条約登録について」報告がありました。
執行部から、中海については、去る6月24日までに条約登録に関し、関係する全自治体から賛成の回答があり、6月27日の中央環境審議会でそのことが報告されたという説明等がありました。
宍道湖については、現在、条約登録の前提条件となる国の鳥獣保護区・特別保護地区に指定するため、宍道湖漁協をはじめとする関係者の理解が得られるよう、調整がすすめられており、望むらくは漁協とは7月半ば頃の同意を目指して協議がすすめられていること等の報告がなされました。
委員から、鳥獣保護活動と保護意識の高揚により、保護鳥獣が増加して被害が増加する懸念がある。保護と駆除との調整をどのように考えているのか。特に漁業で生計を立てている住民の納得が得られないのではないか。という意見が出されました。
これに対して執行部からは、ラムサール条約自体は、水鳥保護だけでなく漁業活動や農業活動とバランスよくやっていくというのが条約の主旨であり、県も環境省とともに関係者等への説明と懸念の払拭に努めている。との説明がなされました。
最後に、当委員会では、「環境に配慮した建設産業対策」を調査テーマに設定いたしました。
最近の経済情勢等を推し量り、執行部における公共事業削減に伴う建設産業対策の取り組みや、環境問題への取り組みも考慮すべきものとの観点から、「環境に配慮した建設産業対策」と設定したものであります。
今後、このテーマに沿った所管事項調査を展開し、執行部に対する政策提言につなげていきたいと考えております。
以上、建設環境委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告を終わります。

 

 

 


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