受診時定額負担の導入に反対する意見書(平成23年11月定例会)
受診時定額負担の導入に反対する意見書
上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条第1項の規定により提出します。
平成23年12月16日
提出者
藤間恵一山根成二萬代弘美
園山繁中村芳信大屋俊弘
(別紙)
受診時定額負担の導入に反対する意見書
政府・与党は、社会保障改革の具体案として、受診時定額負担の導入を提案している。この制度は、高額療養費の負担軽減の財源とするため、医療機関を受診するたびに、毎回一定額の負担を患者に求めるものである。
これは、受診頻度が多い人ほど負担増になり、患者の受診抑制へとつながり、症状の重篤化を招くことが懸念され、医療の基本である「早期発見・早期治療」に支障をきたすこととなる。
さらには、病気で受診した患者からのみ負担を強いるものであり、加入者全体で支えあうという医療保険制度に、こうした新たな負担方法を導入することは、大いに問題があると考える。
また、平成14年の健康保険法の改正で、患者窓口負担を2割から3割に引き上げた際に、その附則には、「将来にわたり7割の給付を維持する」と明記されている。しかし、今回の受診時定額負担は、これに反するものであり、そしてこの定額負担がやがて引き上げられることが、負担増の歴史をみても危惧されるところである。
よって、本県議会は、下記の事項について強く要望するものである。
記
1受診時定額負担を導入しないこと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成23年月日
島根県議会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
厚生労働大臣
社会保障・税一体改革担当大臣
【平成23年12月16日原案可決】
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