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脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の治療推進に関する意見書(平成17年9月定例会)

 

脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の治療推進に関する意見書

上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。

平成17年10月14日

提出者
上代義島田三田中八洲藤山三島渡辺恵夫
五百川純寿原成田原正居

(別紙)
脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の治療推進に関する意見書

 

 脳脊髄液減少症は、交通事故、スポ-ツ障害、落下事故その他頭頸部や全身への強い衝撃によって、脳脊髄液が慢性的に漏れ続ける病気である。この病気の症状は、頭痛、首や背中の痛み、腰痛、めまい、吐き気、視力低下、耳鳴り、思考力低下、うつ症状、睡眠障害、極端な全身倦怠感など、さまざまな症状が複合的に現れるもので、この病気で苦しんでいる患者が全国から数多く報告されている。

 これまで医療現場においては、原因が特定できない場合が多く、「怠け病」あるいは「精神的なもの」とされ、患者の肉体的、精神的苦痛を軽減することはおろか、むしろ理解されることなく、苦痛を助長する現状であった。

 最近このような症状は、脳脊髄液の減少に起因する場合があることが究明されてきており、この病気に対する治療法(ブラッドパッチ療法)が開発され、その治療効果に関する論文も発表されるようになってきている。

 しかし、髄液漏れに関する医学論文等の報告はあるものの、必ずしも認知が高いとは言えない現状にある。

 よって、国におかれては、以上の現状を踏まえ、次の事項について適切な措置を講じられるよう強く要望する。

 

脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)についての更なる研究の推進と、ブラッドパッチ療法を含めた有効な治療法を早期に確立すること。
脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の有効な治療法等に対して速やかに保険を適用すること。


以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成17年10月14日

島根県議会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
厚生労働大臣

 

 


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島根県議会

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