• 背景色 
  • 文字サイズ 

三位一体の改革に関する意見書(平成16年6月定例会)

 

議員提出第14号議案


三位一体の改革に関する意見書

上記の議案を別紙のとおり、会議規則第14条の規定により提出します。

平成16年6月22日

提出者

 細田重原成上代義郎

 渡辺恵尾村利園山繁

 和田章一井田徳田中八洲男

 川上昌中村芳大屋俊弘

 小沢秀石橋良福間賢造

 石橋富二絲原徳藤山勉

 石倉俊島田三三島治

 野津浩岡本昭多久和忠雄

 小室寿五百川純寿矢野潔

 内田洲浜繁田原正居

 森山健福田正倉井毅

 田中健手銭長成相安信

 佐々木雄浅野俊雄

(別紙)
三位一体の改革に関する意見書

 本県においては、財政健全化に向け、人件費総額の抑制等の行政のスリム化・効率化、事務事業の抜本的な見直しなどによる歳出削減など、徹底した行財政改革に取り組んでいるが、平成16年度の地方財政対策では、国庫補助負担金の廃止・縮減や税源移譲が不十分なまま、唐突に地方交付税及び臨時財政対策債の大幅な削減のみが突出して行われるという、三位一体の改革の名に値しない対策がとられたことから、県、市町村ともに多額の財源不足が発生し、財政状況はかつてない危機的な事態に陥っている。

 このような状況の中、このたび、国においては「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2004」を決定された。その中で、三位一体の改革については、平成18年度までの改革の全体像を本年秋に明らかにし、年内に決定することとした上で、税源移譲は概ね3兆円規模を目指す、その前提として地方公共団体に対し3兆円程度の国庫補助負担金改革の具体案の取りまとめを要請し、これを踏まえて検討することとされたところである。
この全体像の決定に当たっては、昨年のような国の財政再建を優先した不十分な改革にとどまることなく、地方公共団体の意見を十分に反映した、真の地方分権の実現が達成できる本来の意味での三位一体の改革となるよう、次の事項を強く要望する。

税源移譲については、地域間の税収格差が極力少なくなるよう、税源の偏在性が少なく税収の安定性を備えた所得税等の基幹税の移譲により行うこと。
国庫補助負担金改革については、地方公共団体が取りまとめを行う具体案を十分尊重すること。
地方交付税については、税源移譲に伴い予想される地方公共団体間の財政力格差の拡大を踏まえ、財源調整機能の強化を図ること。また、財政基盤の脆弱な団体にあっても自主的・主体的な行財政運営が可能となるよう、必要な財源保障機能を堅持すること。
おって、地方税、地方交付税等の地方一般財源の総額については、税源移譲、国庫補助負担金の廃止の状況を踏まえ、平成16年度の大幅な削減前の水準を確保すること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成16年6月22日

島根県議会

(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
経済財政政策担当大臣

 

 


お問い合わせ先

島根県議会

住所 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
TEL 0852-22-5356
FAX 0852-22-5273
メール  kengikai@pref.shimane.lg.jp