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「JR伯備線へのフリーゲージトレイン早期導入等による高速化」に関する意見書(平成15年11月定例会)

 

「JR伯備線へのフリーゲージトレイン早期導入等による高速化」に関する意見書

 

 上記の議案を別紙のとおり、会議規則第14条の規定により提出します。

平成15年12月4日

提出者
浅野俊細田重佐々木雄手銭長光
倉井福田正森山健原成充
矢野五百川純寿多久和忠野津浩美
島田三小沢秀園山繁

(別紙)

「JR伯備線へのフリーゲージトレイン早期導入等による高速化」に関する意見書


高速鉄道網の整備促進を図ることは、21世紀の国土の均衡ある発展、特に地方の発展と活性化にとって必要不可欠の重要課題であり、緊急に取り組まねばならない国家的プロジェクトである。
なかでも、中国横断新幹線の建設は、四国を含む一体的な経済文化圏を創造するにとどまらず、均衡ある国土の発展に必要な新たな西日本中央連携軸の形成にも大きく寄与するものであり、早急に実現を図る必要がある。
現在、中国地方を横断するJR伯備線は、山陰と山陽、さらには四国、関西地方とを結ぶ重要な線区であるが、地形の制約から、敷設された軌道は曲線が多く、このことが時間距離短縮の妨げとなり、高速かつ大量輸送という鉄道本来の特性を活かしきれない要因となっている。また、岡山での在来線と新幹線との乗り継ぎのあることも、移動時間短縮の大きな支障となっている状況である。
そのようななか、中国横断新幹線実現までの段階的な整備として、国において開発が進められているフリーゲージトレインは、既存設備を有効活用するものであり、また、電子制御による振り子機能を組み込んだ車両開発にも着手されており、この成果に対するJR伯備線沿線地域住民の期待には大きなものがある。
鉄道の高速化を図ることは、沿線地域のみならず、人々のより広範な交流を促進する効果をもたらし、社会経済にも大きなメリットを生むことになる。
よって、国会並びに政府におかれては、JR伯備線への早期導入が図られるようフリーゲージトレインの実用化を強力に推進されるとともに、短絡化や軌道基盤の整備を図るなど、一層の利便性向上と高速化に資する事業を促進されるよう強く要望する。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成15年12

島根県議会

 

 (提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
国土交通大臣

 

 


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