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教育の魅力化

1.島根県が取り組む「教育の魅力化」とは

 島根の子どもたち一人一人に、自らの人生と地域や社会の未来を切り拓くために必要となる「生きる力」を育むため、

学校・家庭・地域がその目標を共有し、協働を図りながら、島根の教育をよりよいものに高めていくことです。

 そして、「教育の力を地域の力に、地域の力を教育の力にする教育活動」により、学校教育と地域社会との間の好循環

を生み出そうとする理念を学校・家庭・地域が共有し、一人一人の子どもの学びに向かう意欲を引き出し、「生きる力」

を育むことが、島根らしい教育の魅力を高めることにつながります。

 

2.誰にとっての魅力なのか

 なにより、子どもたちにとっての魅力であり、また、保護者、教職員、そして子どもたちや学校を支える地域の人々に

とっての魅力でもあります。「子どもたちがもっと学びたい教育、保護者が学ばせたい教育、地域が応援したい教育、教

職員の個性や主体性・多様性が生かされる教育」となることを目指します。

 

3.島根らしい魅力ある教育とは

 島根のもつ強みを生かしながら、各学校・地域の特色に応じて展開していく、次のような教育です。
(1)豊かな自然、歴史・伝統、文化といった地域それぞれの魅力や教育資源(ひと・もの・こと)を生かす、地域に開かれた教育
(2)学校・家庭・地域が一体となり、子どもたち一人一人の魅力や個性を伸ばし、自己実現を支援する、主体性と多様性を尊重する教育
(3)温かな人のつながりや勤勉で粘り強い県民性を生かし、子どもも大人も共に学び続ける、対話的・探究的な教育

 

4.「教育の魅力化」推進のポイント

(1)教育目標の明確化

 地域社会や世界の状況を幅広く視野に入れ、対話を通して地域の子どもたちに育成したい力(資質・能力)や教育の目標を明確

にし、学校・家庭・地域が共有することが大切です。


(2)基礎学力の充実

 発達の段階に応じて必要とされる知識・技能を習得し、活用する過程で、子ども自身が自分なりの試行錯誤を繰り返すことにより、

必要に応じて使いこなせる基礎学力を確実に定着させることが大切です。

 

(3)学校と地域の協働

 子どもたちの育ちを学校内に閉じず、地域の人的・物的資源を活用したり、社会教育との連携を図ったりし、学校と地域が連携・

協働しながらよりよい教育環境を実現することが大切です。

 

(4)異校種間の連携

 保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校等を貫いた一体的・系統的な教育活動を実現するとともに、一人一人

の成長・発達に応じた校種間の連携を確実に行うことが大切です。

 

5.「教育の魅力化」を進めるために

(1)地域協働体制の実現

 「生きる力」は学校だけで育まれるものではなく、多様な人々とのかかわりや、様々な経験を重ねていく中で育まれるものであり、

子どもたちは地域とのつながりや信頼できる大人とのかかわりを通して、心豊かにたくましく成長していくことができます。また、

自分自身が地域の担い手であるという意識を高めることにもつながります。一方、地域は、子どもたちの成長を軸に、学校と連携・

協働し学び合うことにより、住民一人一人の活躍の場を創出し地域に活力を生み出すことができます。

 地域と協働した教育活動は、地域の担い手の育成につながるなど、地方創生・地域活性化の観点からも重要です。


(2)地域資源の活用

 本県には各地域に豊かな自然、歴史・伝統、文化、産業があり、子どもたちを温かく支え、育てようとする地域社会が今なお残って

います。県内の小学校、中学校ではこうした地域資源を活用したふるさと教育を進めてきました。

 地域資源を活用した教育課程を構築することにより、学んでいることと社会とのつながりを意識しながら教科横断的に学びを深める

ことは、「主体的・対話的で深い学び」の実現にもつながります。


(3)ふるさと教育、地域課題解決型学習の推進

 地域での実体験や、多様な人々との交流と対話的な学びを通して、学校等で学ぶことと地域や社会でよりよく生きることがつながり、

学ぶ意欲や思考力・判断力・表現力等を育むことができます。また、そのような地域の人々とのかかわりは、ルールやマナー、思いや

りの心などこれまで取り組まれてきた「しまねのふるまい」をより高めていくことにもつながります。

 こうした島根らしい教育を推進することにより、「ふるさと島根」への愛着や誇りを育みます。

 また、島根県が抱える少子高齢化や過疎をはじめとする様々な課題は、遠からず日本全体や世界各地で取り組まねばならない課題でも

あるため、中学校や高等学校等において、地域を題材にした課題解決型学習のような学びの視点や手法を身に付けることは、子どもたち

の将来にとって大きな知的財産となります。

 

(4)「しまね留学(外部サイト)」の推進

 多様な価値観との出会いや、切磋琢磨を通しての視野の広がり、交流の拡大やコミュニケーション力の向上、島根の魅力や課題の再発

見など、県内外の生徒への教育的効果の高い「しまね留学(外部サイト)」を、市町村等と連携・協働しながら推進します。

 

しまね教育魅力化ビジョン

「教育の魅力化」をはじめとした、島根県教育の施策の方向性や基本理念については

令和2年3月に策定した「しまね教育魅力化ビジョン」をご覧ください。

 


※このページは「島根創生を進める県の主な取組」にも掲げられています。

主な取組その他の主な取組はこちら


お問い合わせ先

島根県教育委員会

〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
島根県教育庁総務課
TEL 0852-22-5403
FAX 0852-22-5400
kyousou@pref.shimane.lg.jp