隠岐の海と島と
農林水産業
隠岐諸島は日本海有数の漁場に囲まれ、無数の巨木が立ち並び、北方系と南方系の植物が同じ場所に分布する世界的にも不思議な島々です。石器の材料として用いられた黒曜石の産地でもあり、太古からの歴史があります。島ごとに異なる風土が育まれ、島びとが磨き上げてきた伝統は、古代の朝廷献上品、近世の長崎俵物を経て、今の農林水産業にしっかりと息づいています。
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01島前(どうぜん)カルデラ
巨大カルデラ!!
中ノ島・西ノ島・知夫里島からなる島前は、火山活動と浸食によって創り出された風景です。阿蘇カルデラに例えるなら、外輪山が島前の三島となり、低地に海水が入り込みカルデラの海となっています。
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02隠岐(おき)神社
天皇配流の地
奈良時代に遠流の地に定められた隠岐には、後鳥羽天皇や後醍醐天皇などの貴人が流され、人生の一部を過ごしました。隠岐神社では後鳥羽天皇を祀っています。
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03油井前(ゆいまえ)の洲(す)
海面すれすれに広がる浅瀬です。条件がそろえば鏡に映りこむような写真が撮れます。
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04明屋(あきや)海岸
溶岩のしぶきが堆積してできた赤色の岩壁が広がります。ご縁をお求めの方は、ハート型の空洞がある岩を探しましょう!
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05焼火(たくひ)神社
焼火山の中腹にあり、海上安全の神として知られています。1732年に改築した社殿は隠岐最古で、大岩窟の中からせり出すように建てられています。
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06西郷港(さいごうこう)
日本海の荒波と天然の良港
日本海は荒れることも多いですが、隠岐の入り組んだ地形には、天然の良港が点在しています。そのため、古くから各地の交易船が立ち寄り賑わいました。
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07国賀海岸(くにがかいがん)
西ノ島の西側約10kmの海岸一帯を国賀海岸と呼んでいます。国内最大級の海食崖として知られる高さ257mの「摩天崖」や岩石中央部が海蝕作用によって貫通した「通天橋」などがあります。
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08乳房杉(ちちすぎ)
威厳を漂わせる隠岐の杉
隠岐では今日でも巨木信仰が息づいており、樹齢800年といわれる乳房杉は岩倉神社の御神木となっています。威厳さえも漂わせるその形は、隠岐の気候と大地によって創造されました。
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09赤壁(せきへき)
侵食がつくる雄大な眺め
ユネスコ世界ジオパークに登録されている隠岐には、ダイナミックな地球の動きの跡をこの目で見られる絶景スポットが数多くあります。
隠岐の農林業
急峻な地形という隠岐の特徴を生かした放牧による畜産が行われ、全国の子牛の供給地となっています。また隠岐では、島の資源を活かした特色ある米づくりが展開されています。隠岐は面積の約9割が林野で、木製品やしいたけなどの生産が盛んに行われ、島内での利用・消費を始め、島外へも出荷されています。
隠岐の水産業
島根県沖は全国でも有数の好漁場で、島根県の漁業生産量は毎年全国のトップ10に入ります。そのうち隠岐地域が占める割合はなんと96%(平成29年)。主にまき網漁業によって漁獲され、全国でも上位の水揚げを誇る境港(鳥取県)で主に水揚げされます。