11月18日のトピックス(「現代の名工」厚生労働大臣表彰伝達式)
「現代の名工」厚生労働大臣表彰伝達式
【講堂】
〔写真〕賞状などを伝達して記念写真
〔写真〕曲線に美しい木目を浮かべた「杉杢造格子縁組行燈」
〔写真〕組子細工の鞄
〔写真〕夕闇迫る講堂に行燈の灯がともる
本年度の卓越した技能者「現代の名工」に選ばれた藤原正さんが県庁を訪れ、知事から厚生労働大臣表彰状を伝達しました。
藤原さんは、永年にわたり建具制作に取り組まれ、特に組子細工に卓越した技能をお持ちです。曲面や円柱状に組子を形成する独自の工法「格子縁組み」を用いた作品で二度の県展知事賞に輝くなど、その実力と功績が評価されて今回の受賞に繋がりました。会場に持参された作品「杉杢造格子縁組行燈」について、「夢の中で、木立の中から光がぱあっとこちらに降り注ぐイメージが出て来たんです。これを形にしたいと思って制作したのが、この行燈です。考案から試行錯誤を繰り返して完成にたどり着くまで一年あまりかかりました」と藤原さん。0.1ミリの誤差も許されないその緻密な技法に、知事もため息をついて見つめていました。
ここ数十年で日本人の生活様式は大きく変化し、障子など昔ながらの建具の需要が低下する中で、伝統的技法の継承が大きな課題となっています。知事は「藤原さんは後進の育成にも積極的に取り組まれ、国の「ものづくりマイスター」にも認定されているとお聞きしています。島根創生計画では伝統工芸の振興を推進することを掲げていますので、これからも後進の育成・工芸品の魅力の発信に取り組んでいただければと思います」と激励の言葉を送りました。
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