松江城堀川のアカミミガメ駆除について
【提案No.A2018-00214】1月4日受付
松江城堀川のアカミミガメ駆除についてのニュースを見ました。
アカミミガメは現時点で特定外来生物ではありません。お堀の中にいる亀が人間に危害を与えることはありません。人間に危険があるわけでも作物を荒らすわけでもなく、自然河川ですらないお堀という閉鎖された人工物の中に住んでいる亀が自然の生態系(在来種)へ与える影響はごく少ないと考えられます。数が増えすぎたとしても自然淘汰されていくでしょう。それなのに、殺さなければならないのはなぜですか。
いかなる理由があっても人間の傲慢から生物を殺す必要があるならば、せめてなるべく苦しまないで済む方法を取っていただけませんか。どうぞよろしくお願いします。
【回答】1月17日回答
このたびは、貴重なご意見をいただきありがとうございました。
アカミミガメは、その幼体を通称ミドリガメと呼び、元々ペットとして飼われていたものが、飼育放棄によって増加したと言われています。
そのため環境省では、「特定外来生物」の指定が検討されましたが、指定により飼育が規制されると、現在飼育されているものまで放たれる恐れがあることから、「特定外来生物※1」ではなく、「緊急対策外来種※2」に分類されています。
アカミミガメは、クサガメなどと比較しても大変繁殖力が高く、また雑食性であることから、他の生物を脅かすだけでなく、レンコンの食害も発生するなど、全国的にも大きな影響を及ぼしています。
平成26年度に開催した松江堀川の河川整備に関する検討委員会(斐伊川水系宍道湖東域川づくり検討委員会)においては、有識者から「アカミミガメによる生態系への影響が懸念される」との意見が出されました。
こうしたことから、平成27年度に「汽水環境の保全」を主たる目的とし、行政や有識者で構成する協議会(「汽水の松江堀川魅力アップ協議会」事務局:土木部河川課)を発足しました。
アカミミガメの駆除は、この協議会において、検討委員会の意見を踏まえた「生態系の保全」の一環として行っており、活動の中では、外来種への認識を深めてもらうための啓発も行っています。
なお、捕獲したカメの処分は、環境省が推奨する方法により、適切に行っています。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
*協議会の活動は、県のホームページでご覧いただけます。
※1特定外来生物・・・生態系への被害を及ぼしている又はその恐れがあることから、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」に基づき、飼育や運搬等が規制されている生物。
※2緊急対策外来種・・環境省・農林水産省が公表している「我が国の生態系に被害を及ぼす恐れのある外来種リスト」の分類の一つで、国内に定着が確認されており、生態系への被害を及ぼしている又はその恐れがあることから、対策の緊急性が高く積極的に防除を行う必要がある種。法律による規制はない。
(土木部河川課)
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