道路横断中の交通事故防止について
【提案No.A2018-00210】11月5日受付
10月31日の新聞に、死亡事故の7割が横断中で、その対策として警察庁は、ドライバーは横断歩道で歩行者優先を徹底し、歩行者は横断歩道を渡るように広報啓発や指導の強化を図るよう全国の本部に指示をしたと記されています。
従来の方法では、例えばヘッドライトを下げて運転をしている場合には歩行者の発見が遅れ、事故を防ぐ事ができない恐れがあります。
そこで、全く新しい方法の一つとして、下記の提案をさせていただきますので、ご検討をお願いします。
交通量が多く信号の無い横断歩道に、道路幅のアーチを設け、歩行者がボタンを押すと「横断中」の表示が出るようにすれば、歩行者の発見が早くでき、事故の防止が図れると思います。
意識徹底より、実効のある方法をとって、高齢者に優しい島根県にしていただきたいと思います。
【回答】1月22日回答
警察においては、道路交通法に定められた交通規制に必要な信号機や道路標識等の交通安全施設を整備しているところであり、基本的にはご提案のあった施設を設置することは行っておりません。
また、道路管理者においても、道路法に定められた道路施設(道路付属物)を整備しているところであり、基本的にはご提案のあった施設を設置することは行っておりません。
ただし、ご提案の施設に近いもので、信号機のない横断歩道に押しボタンを押すと赤色回転灯が点灯し、ドライバーに歩行者が横断中であるということを知らせる施設を、自治会が設置しているという事例が他県ではあるということを伺っております。
警察といたしましては、信号機のない横断歩道における歩行者保護をドライバーに徹底するための取り組みを強化しており、併せて、ドライバーに対する夜間や夕暮れ時の「早めのライト点灯と上向きライトの活用」と歩行者に対する「反射材の着用」について引き続き指導・啓発を行っております。
また、既存の安全施設整備におきましても、横断歩道の存在をドライバーが認識するための横断歩道標識や横断歩道標示及び予告標示(横断歩道又は自転車横断帯あり)を見えやすい材質にする工夫や、通学路や生活道路など交通安全対策の必要性が高い場所への大型標識や自発光式標識の整備を検討するとともに、警察と道路管理者が連携して、カラー舗装等の路面標示による横断歩道標示の強調化などの交通安全対策を継続的に実施していくこととしておりますのでご理解をお願いいたします。
貴重なご意見ありがとうございました。
(警察本部交通規制課、土木部道路維持課)
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