山地の利用について(薬木・薬草)
【提案No.A2018-00086】6月18日受付
夕張市が山に薬木(やくぼく)を植え、製薬会社がバックアップをしているというニュースを聞きました。
製薬業界では、中国からの原材料が値上がりしたため、日本国内で薬の原材料を生産することを考えていると以前に聞いたことがありましたが、夕張市で実現していることを知りました。
夕張市で薬木を植えられるなら、温暖な島根県ならもっと多くの種類の薬木を植えられるのではと思いました。薬に関しては、島根県の大根島で朝鮮人参を栽培していることをテレビで紹介していたことがあります。山地の多い島根県にとって、薬木や薬草の栽培は合っているのではないか、製薬業界と提携しやすいのではないかと思いました。
【回答】7月25日回答
このたびは、薬木・薬草の栽培について貴重なご意見をいただきありがとうございます。
薬用作物は、生薬として使用されるためには、「日本薬局方」に定められた品質規格をクリアしなければならず、また、一般的な取引市場が存在しないため、ほとんどが漢方薬メーカー等との契約により生産されているのが実情です。
生産拡大のためには漢方薬メーカーと生産者との需給情報の共有が重要なことから、国は、業界と連携して説明会やマッチングの機会を設けており、県では市町村やJA等へ開催情報を案内しつつ、参加するよう努めています。
また、島根県内では、耕作放棄地対策や地域活性化対策として薬用作物の栽培に取り組む地域があり、例えば美郷町では、利用されなくなった農地で薬用のシャクヤクなどの取り組みが進められています。
こうした薬用作物の栽培においては、機械化、使用できる農薬、地域適性など、栽培技術に関する知見が少ないことが課題と考えており、県としては引き続き情報の収集と提供に努めてまいります。
(農林水産部農産園芸課)
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