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鳥獣対策について


 

【提案No.A2018-00065】6月18日受付

 NHKの番組で、猿や鹿や猪の食害に悩む三重県津市の集落の住民の紹介があり、集落の集会に島根県美郷町の方が提言者として出席されていました。

 提言の内容は、果物を収穫しないまま放置しないこととか、耕作放棄地の雑草をそのままにして動物が隠れる場所を作らないとかでした。その後、津市の集落の人が美郷町に視察に来て、果物の木が人の高さほどに切り揃えられて果物が簡単に全て収穫できること、電気柵の電線同士の間隔が狭くて猿が電線を超えにくいこと、壁から2m離れた所に果物の木を植えて動物が壁に登ってもすぐには果物が取れないこと、猿の撃退に飛んで破裂する花火を使うことに、手軽で簡単と感心していました。

 また、捕獲した鹿や猪の皮を利用した細工物や肉を利用した缶詰を作る様子も放映されました。

 その後、津市の集落に戻った住民は、さっそく果物の木を人の高さに切るとか、花火を購入するとか実行を始めていました。

 集会には長野県に住む方も出ておられ、日本では捕獲した鹿や猪の9割が食肉として利用されること無く捨てられている、害獣は資源だと気付くべきだと言っておられました。

 できれば、美郷町の取り組みを後押しするとともに島根県全体に広げ、食害を無くし、鹿や猪を適正な数に保ちながら皮や肉を資源としていつまでも利用できるようにしていただきたいものです。

 ジビエの活用が進んだら、建材に使いやすい針葉樹が植林の主役ですが、野生動物の食べ物になりやすい広葉樹の植林もあり得るのではないかと思います。

 

 

【回答】6月28日回答

 島根県では、野生鳥獣による農林業被害防止のため、有害鳥獣の許可捕獲や狩猟による捕獲等の対策を進めています。近年、全国的に捕獲された鳥獣を地域資源(ジビエなど)として有効活用する取り組みが増加しており、県内では、美郷町の「おおち山くじら」が有名です。美郷町では、イノシシ被害の軽減を図るため、行政、地域住民、農業者、狩猟者が協力して、地域に合った有害鳥獣捕獲体制を整備し、皮から肉までを資源として活用する現在の体制を作り上げています。

 この一地域の優良事例を県内全域に展開するためには、捕獲の担い手の確保・育成、食肉加工処理施設への供給、加工後の販路開拓など、解決しなければならない多くの課題があります。

 ご提案では、ジビエの活用が定着した先の広葉樹の植林についても意見をいただいたところですが、まずは、多くの課題を今後どう解決できるのか、野生鳥獣の被害軽減対策の一つとして、美郷町や他県の先進事例も参考にしつつ、市町村、関係団体等と引き続き検討してまいります。

(農林水産部森林整備課)

 

 

 

 

 


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島根県政策企画局広聴広報課県民対話室
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