D-STAR局開設について
【提案No.A2016-00282】2月9日受付
D-STARはアマチュア無線局がインターネットに接続されたレピータ「中継局」を介してエリア及び全国に設置されたレピータ局と通信を行えるシステムですが、島根県には出雲市役所屋上の「出雲430レピータ」しか設置されていません。出雲レピータ局は災害時の通信確保の為に設置されていると聞いています。
東日本震災時にはアマチュア無線局が情報連絡や救援、孤立地域の安否情報の伝達に大きく貢献しました。
そのような観点で、県庁所在地の松江はもとより西部地域の県の機関に市や無線連盟等と連携して設置していただけませんか。
地方自治体が庁舎等に設置している事例は多数あります。
【回答】3月6日回答
D-STARとは、(一財)日本アマチュア無線連盟(以下「連盟」)が開発したデジタルによる音声及びデータ通信ができるアマチュア無線通信網です。
電波法施行規則によると、アマチュア(無線)業務は、「金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務」と定義されています。
アマチュア無線は、災害等における非常時の通信手段の一つとして連盟にご協力いただいているところではありますが、前述のように災害時の通信確保が本来の目的ではありません。
出雲市は非常時の活用を理解したうえで連盟と協定を締結して市役所屋上へのレピータ局の設置を許可し、その後連盟が開局・運用・維持管理を行っています。
以上により、県が費用を負担してアマチュア無線局の設置等を行うことは困難ですが、出雲市のように庁舎への設置要望があれば検討したいと思います。
なお、島根県においては、全ての県機関や全市町村本庁舎、各消防本部、県警察署及び県内国機関等を、マイクロ波等の地上波や通信衛星を使った通信ネットワーク(防災行政無線)を形成しており、災害時等の非常時においても各種通信が確保されるよう整備を行っています。
(防災部消防総務課)
【提案No.A2018-00043】5月7日受付
上記の回答を見ました。他県では、赤十字社、大学などの公共機関を中心として「DSTAR=アマチュア無線によるインターネット中継局デジタル通信網」が作られており、現在、島根県では出雲市、益田市にて中継局が開局されています。
DSTARがこれまでの中継局と違うのは、お互いがインターネットで中継されていて日本全国や世界各国と情報交換(音声・文字・画像)ができることです。
先の阪神淡路大震災や、東日本大震災でもアマチュア無線による非常通信が役に立ったという事例が報告されています。
ちなみに、アマチュア無線では、数々の周波数による「運用」が認められていてHF(短波帯)やVHF(超短波)やUHF(超短波)と様々な周波数で使用することができます。
DSTARは、その中でもUHFによるデジタル通信で、災害時には通信(音声・文字・画像)が可能で、公衆通信網のバックアップが可能と考えられます。
開局に関しては、管理団体を作る必要があると思いますが、県職員のアマチュア無線クラブが管理団体になれば費用等に関しても県がその多くを負担することは無いかと思います。
中継局の設置は先述のように市町村や大学、病院などの公共機関が多いので何卒ご検討をよろしくお願いします。
【回答】6月28日回答
島根県地域防災計画において、災害発生時にすべての県機関、市町村、消防本部及び防災関係機関との情報通信手段として防災行政無線を用いることとしており、地上波及び通信衛星を使用した防災行政無線の整備を行っていることから、さらなる通信設備の整備は考えておりません。
したがいまして、県として県有施設へD-STAR局を設置する考えはありません。
なお、県以外の者による県有施設への設置許可については、国、地方公共団体、日本赤十字社などの公共的団体が公共用に供するため特に必要と認められることが前提となります。
(防災部消防総務課、総務部管財課)
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