外国人観光客の誘客について
【提案No.A2017-00339】3月22日受付
ニュースで、島根県は外国人観光客数が全国最低だったと聞きました。
外国人観光客数が少ない要因としては、1つは新幹線が無いので京都や大阪に来る観光客で西に向かう客が山陽九州方面に流れると考えられます。
私が観光客の立場で、京都駅や大阪駅にいるとして考えたら新幹線で行ける観光地を思い浮かべるでしょう。
島根県に行くには初めから島根県内に目的の観光地がある必要があると思います。ハーンが愛した松江とか、米国の日本庭園ランキングで1位の足立美術館が世界に対して有名ではないかと思います。数は少なくても欧米の富裕客は滞在日数が長く、使う金が多いと言われています。ただし、欧米の富裕客は高級な宿泊施設でないと宿泊しないとも聞きます。フランス人はマニア的な観光客が多いと聞きました。すると、新幹線で手軽に行けないことが、奥日本として興味を持たれるかも知れません。
ハーンは出雲大社に参拝した経験を興奮気味に書いています。神秘性は高級感と近い関係にあると思います。足立美術館、松江城、数々の神社、石見銀山や古い温泉は高級な宿泊施設とセットで扱うべきだと思います。それぞれの施設は、どうしたら高級感を醸し出せるか考えるべきだと思います。
観光客数が多過ぎると大衆的になり、高級感は低下するようにも思いますが、観光客数を増やすには、新幹線は時間のかかる話ですから、航空機とクルーズ船で外国人を迎えるとするなら、出雲空港や萩・石見空港と外国の空港との間で航空機をチャーターすることや浜田港の整備が必要です。
県西部の場合は到着した観光客に何を見せるかが問題になります。島根県で一番多い外国人観光客は台湾だったと思いますが、これはもっともっと掘り起こすべきだと思います。台北と出雲空港や萩・石見空港との間での航空路線の開設をする。島根県の観光地のパンフレットを配布する。パンフレットはフランスでも配布すべきだと思います。
【回答】5月14日回答
このたびは、島根県への外国人観光客誘致についてご提案をいただき、ありがとうございます。
島根県は、航路・海路ともに国際定期便が就航していないことや、首都圏や関西圏からの移動に時間を要することなどから、県内で宿泊する外国人観光客の数は全国に比べて少ない状況です。
しかしながら、県内には、国宝の出雲大社(本殿)や松江城、世界遺産・石見銀山、世界ジオパークの隠岐諸島や国立公園、石見神楽など、海外からの観光客を魅了する豊かな自然や古き良き歴史、文化といった観光資源が数多くあります。
県では、山陰インバウンド機構や中国地方各県と連携して、東アジアなどにおいて観光情報説明会や旅行会社との商談会を開催し、そうした魅力とともに国際チャーター便や団体バスの支援制度をPRするなど、島根県をコースに取り入れた旅行商品を提案しています。
また、フランスで開催される旅行博に出展しパンフレットを配布したり、旅行会社を訪問するなど、島根県の認知度を高めるよう取り組んでいます。
浜田港へのクルーズ客船誘致の取組みも強化しており、今年は浜田港で初となる外国船の寄港が決定したところです。
今後も、各国・地域の傾向を踏まえながら、これらの取組に加え、外国語のホームページやSNSを通じて観光情報発信を強化するなど、外国人観光客の誘致に努めてまいります。
(商工労働部観光振興課)
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