【提案No.A2017-00233】1月5日受付

　テレビでトワイライトエクスプレス瑞風を特集した番組の中で、知花くらら氏と元ちとせ氏が宍道駅からバスで奥出雲の「たたら製鉄」を見学する場面を見て、物足りなさを感じました。説明されていた方には申し訳ないのですが、やはり説明よりも実際にたたら製鉄を実演した方が迫力があり面白いだろうと思いました。かんな流しも同じように感じました。

　ただ、トワイライトエクスプレス瑞風が宍道に停車するごとに、たたら製鉄を実演するわけにはいかないでしょうから、しょうがないのかなと思います。

　たった３０人程度のトワイライトエクスプレス瑞風のお客さまに、なぜ、もてなし方を気にするのか。それは最高の旅の経験をしたくて大金を投じている人達だから、島根県でそれに見合う経験ができるようにという気持ちになるからでしょう。

　リピート率の高いものの一つは食事、三度三度食べる中で、美味しい食事ができる店で食べたいという欲求は強いものがあります。ただし、都会地には多くの食事店があり、美味しい食事でキャスを集めようと競っていますから、特色と美味しさで張り合うのも大変なことです。

　美術に関しては、また見てみたいという欲求が起こり、リピート率があると思います。足立美術館の庭は何年か前に初めて見て素晴らしいと思ったものですが、また行って見てみたいと思うようになりました。

　心地よさもリピート率があると思います。その代表は温泉でしょう。

　そのように考えますと、トワイライトエクスプレス瑞風の客に対して、足立美術館に食事をしながら絵画を鑑賞できる所、庭を観賞しながら食事をする所、横山大観の絵なら茶を飲みながら鑑賞出来る所があれば最高ではないかと思います。その後は玉造温泉で一泊すると良いように思います。

　また、一般の観光客には公開してない所を見せて、客の心をくすぐる手法もあります。

　足立美術館を例に出しましたが、日本庭園の美しさが連続日本一と評され、横山大観の絵画より有名になっているので、ついトワイライトエクスプレス瑞風にと想像しました。県への提案なら石見銀山の方が適当かも知れません。

【回答】2月2日回答

　ＪＲ西日本によれば、トワイライトエクスプレス瑞風が運行するコースの中でも、特に、山陰コースは人気になっているとのことであり、島根の豊かな歴史・文化、日本海の自然など、日本の原風景を楽しむ旅が広がり、地域のイメージアップやＰＲにつながっていくことが期待されます。

　立ち寄り観光の一つで、たたら操業施設が残る「菅谷たたら山内」についても、食の杜「室山農園」での昼食を含めて、お客様から大変好評をいただいているとＪＲ西日本から聞いており、千年以上に渡りこの地域を支えてきた「たたら文化」の価値をよく知っていただけるよう地元とともに工夫して取り組んでまいりたいと考えております。

　また、ご提案のありました足立美術館をはじめ、県内には、石見銀山、石見神楽など、魅力ある資源がまだ豊富にありますので、今後の立ち寄り観光の候補として、ＪＲ西日本に提案していくとともに、地元と連携してリピーターにつながるよう沿線地域の魅力づくりに取り組んでまいります。

（商工労働部観光振興課）

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