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排ガス規制について

 

【提案No.A2017-00200】11月27日受付

 

 肺がんは現在、多くのがんのなかで男性では死亡原因の第1位、女性では第2位で、年間6万5000人もの方が亡くなっています。肺がんの原因のひとつが自動車の排気ガスになっています。

 また、乳がんの発がん物質はベンゼンとブタジエンであり、これらは自動車の排ガスや、たばこの煙などに含まれています。

 カナダの調査では、幹線道路の近くに住むと認知症のリスクが高まるとの結果が出ています。

 政策の提案として、排ガス規制を講じてほしいです。

 

 


 

【回答】12月15日回答

 

 自動車の排出ガスについては、道路運送車両法による窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)等の排出規制のほか、大都市地域の一部においては、一律規制では大気汚染が改善しないことを理由に、自動車NOx・PM法や条例による車種規制や運行規制が行われています。

 また、ベンゼンやブタジエンは大気汚染防止法において有害大気汚染物質として規定され、将来にわたり健康被害の未然防止を図るよう施策を講じることとされています。これに基づき、県は汚染状況の把握や情報提供等に努めています。

 県内の大気汚染状況については、自動車交通量の多い国道9号沿い(松江市)に自動車排出ガス測定局を設置し排出ガスの常時監視を行っています。酸化窒素や浮遊粒子状物質などは、いずれも環境基準を下回っており、近年は減少傾向にあります。

 また、県ではベンゼンやブタジエンなどの有害大気汚染物質についても毎年測定しており、いずれも環境基準や指針値を大幅に下回っています。このような状況から、現時点で県独自の排ガス規制を行う予定はありません。県民の健康を保護し良好な大気環境を保全するため、引き続き監視を行ってまいります。

 なお、地球温暖化防止の観点からもクリーンエネルギー自動車の普及促進、エコドライブの啓発等にも努めてまいります。

 

*県内の大気汚染の状況は、県ホームページでご覧になれます。

(環境生活部環境政策課)

 

 


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