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山林等に漢方を栽培することについて


 

【提案No.A2017-00107】8月21日受付

 山林空地には漢方薬の植栽を提案したいと思います。

 低木でいろいろな木を入れ、60才以上の男女でも管理できるようにし、大手漢方薬研究所と交渉し、手入れ方法を教わる。今、中国も漢方薬が不足し、海外に出さない。日本で、元気な農業、林業の経験者をリーダーとし、求められる企業の材料(漢方の木の実)を作ったらどうか。空き地対策の一環としてまた、荒地の対策としても、よいと思います。うまく育成できれば、少しの配当が出るかもしれません。また、協力して漢方を作ることは、お金の問題だけでなく、自分たちの将来に役立つと思うし、働く元気の源になり、他人と話し合いが苦手な中高年、ひきこもりの方々が外の空気を吸いに出てもらういい機会になるのでは。

 詳しくは専門家のアドバイスを受けながら、問題点、利点を伺ってはどうか。

 

 

【回答】9月8日回答

 このたびは、生薬の原料である薬用作物について貴重なご提案をいただきありがとうございます。

 薬用作物は、生薬として使用されるためには、医薬品の規格基準書である「日本薬局方」(にほんやっきょくほう)に定められた品質規格をクリアしなければならないこと、また、他の農作物のように一般的な取引市場が存在しないことから、ほとんどが漢方薬メーカー等との契約により生産されているのが実情です。

 生産拡大のためには、漢方薬メーカーと生産者との需給情報の交換・共有が重要なことから、国は、業界と連携して全国各地で説明会やマッチングの機会を設けており、県では市町村やJA等へ開催情報を案内しつつ、県担当者も参加するよう努めています。

 なお、島根県内にも耕作放棄地対策や地域活性化対策として薬用作物や健康を維持・増進する作用が期待される機能性作物の栽培に取り組む地域があり、県としても地方機関を通じて先進産地の技術情報の収集・提供を行っているところです。

 薬用作物の経済栽培(お金を得るために栽培すること)には、機械化、省力化、農薬登録、栽培する地域に応じた栽培技術や系統育成など広い意味での栽培環境整備が課題であると考えており、県としては引き続き情報の収集と提供に努めてまいります。

(農林水産部農産園芸課)

 


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