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島根原発へのテロについて

 

【提案No.A2017-00025】5月15日受付

 

 朝鮮半島では緊張感が高まっています。懸念されるのが島根原発へのテロです。北朝鮮のミサイルが原発に着弾する可能性もあります。

 1.2号機の放射性廃棄物の早期搬出を中国電力へ要請されてはどうでしょうか。

 以前、原発の取水口に大量のクラゲが付着し、取水が十分に行われない事態が発生しました。取水できないと原発内のプールで放射性廃棄物を冷やせなくなり、爆発します。潜水艇で原発の近くまで来て、比重の重い塩ビの袋のようなものを大量に放出すると取水口を塞ぎます。

 このようなテロへの警戒も実施されていますか。

 長い海岸線を持つ島根県は、外国の工作員が上陸する可能性もあります。しかしながら、県西部に自衛隊は常駐していません。

 自衛隊に対して移動駐屯地の訓練を県西部で実施するよう要請されてはどうでしょうか。

 

 


 

【回答】5月19日回答

 

 最初に、放射性廃棄物の早期搬出に関するご提案に回答します。

 中国電力は、発電所の運転等に伴い発生する低レベル放射性廃棄物について、発電所構内の固体廃棄物貯蔵所で保管した後、計画的に、青森県六ヶ所村にある「低レベル放射性廃棄物埋設センター」に搬出することとしています。

 県は、「島根原子力発電所周辺地域住民の安全確保等に関する協定」に基づき、引き続き、次のとおり対応していきます。

  1. 放射性廃棄物の管理状況、輸送計画等について中国電力から連絡を受け、
  2. 発電所周辺の安全を確保するため必要があると認めた場合は、中国電力に報告を求め、または立入調査を行う

 なお、北朝鮮からのミサイルが日本領土内に着弾する可能性がある場合について、県は防衛省から次のとおり説明を受けています。

 「日本の弾道ミサイル防衛は、海上自衛隊のイージス艦から発射されるミサイルによる迎撃などにより、日本の領域に弾道ミサイルが飛来しても、対処できるよう万全を期している。」

 

 次に、原子力発電所の取水口を塞ぐようなテロへの警戒に関するご質問と、移動駐屯地の訓練に関するご提案に回答します。

 県は、日本海を隔てて北朝鮮と隣接する位置関係、離島や長い海岸線を有する地理的状況、さらには、原子力発電所が立地する事情等を考慮し、県民が安心して暮らすことができるよう、海上保安庁や防衛省に対し、

  1. 巡視船の増隻や船舶の大型化など海上での監視取締りの強化、関係機関との連携強化等、海上監視体制の充実を図ること

 ※増隻:船の数を増やすこと。

2.県内において、出雲駐屯地をはじめ自衛隊の配備体制の充実を図ることや、日本海側の警戒態勢の強化に向けた自衛隊艦船の寄港回数を増加させること

を県の重点要望として、春と秋に要望しており、引き続き強く要望していく考えです。

 なお、島根原発2号機では、クラゲが押し寄せたことによって原子炉の出力を抑制した事例が過去に数件発生していますが、プラント停止に至った事例、海水ポンプの取水機能に影響を及ぼした事例は発生していません。

 また、現在、島根原発2号機が適合性確認審査を受けている新規制基準では、注水機能の喪失などにより燃料プールの水位が低下した場合の対策として、ポンプ車、注水ライン等の可搬型代替注水設備を複数配備することなどにより、使用済燃料の冠水状態を維持することを求めています。

 

(防災部原子力安全対策課、防災危機管理課)

 

 


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