島根原発内の配管の経年劣化について
【提案No.A2017-00015】5月1日受付
中国電力島根原発1号機の中央制御室の空調換気系配管で穴が見つかりました。
島根原発内の配管の経年劣化が各所で進行していることが顕在化した事例ではないでしょうか。
【回答】5月26日回答
原子力規制委員会は、島根原発2号機中央制御室の空調換気系の送風管(ダクト)で腐食による穴(腐食孔)が見つかった件に関連して、原発を持つ各電力会社に対して空調換気系ダクトの点検調査を指示しました。(※)
この指示にもとづき、中国電力は、島根原発1号機中央制御室の空調換気系ダクトの点検調査を行い、腐食孔が合計87箇所あることを確認しました(孔の大きさは最大で直径約8ミリ)。点検調査の結果は、4月21日に原子力規制委員会に報告されました。
点検調査で見つかった腐食孔について、中国電力は、腐食孔からの空気流入量の評価等により、系統の機能・性能に影響を及ぼすものではないと判断していますが、調査結果については原子力規制委員会において確認が行われています。
また、中国電力では、島根原発2号機の中央制御室空調換気系において、横約100cm、縦約30cmの腐食孔等が見つかったこと、および保温材を取り外しての外観点検がこれまで明確に規定されていなかったこと等を踏まえ、当該の空調換気系の点検・保全計画の見直しを検討しています。これらの見直し内容についても、原子力規制委員会において厳格な確認が行われています。
島根原発の中央制御室の空調換気系ダクトで腐食孔が見つかったことについては、県としましても、各号機の原因調査や点検・保全計画の見直し等の中国電力の対応を注視してまいります。
(※)参考:原発内の配管等の経年劣化の確認方法について
一般的には、原発内の配管や機器等は、日常の巡視点検や、定期的に行う外観点検や分解点検(内面点検)、機能・性能検査によって状態を確認し、必要に応じて補修や取替等を行って健全な状態を維持しています。
今回、原子力規制委員会が原発を持つ電力会社に指示した点検調査は、中央制御室の空調換気系ダクト等の外観(保温材を巻いている場合は、保温材を取り外し)を確認し、機能・性能に影響を及ぼす異常の有無を確認することを求めたものです。
(防災部原子力安全対策課)
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