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山陰新幹線の強力な期成同盟会の設立を

 

【提案No.A2016-00326】3月29日受付

 

 私は、親が高齢になり、愛知県と島根県を月に一度くらいのペースで往復するようになりました。主に鉄道を使っていますが、片道7時間くらいかかります。盆と正月の年二回ほど帰省しているときは苦になりませんでしたが、月に一度のペースだと時間がかかり過ぎることにストレスを覚えるようになりました。

 特に伯備線は、米子から倉敷までの2時間は南北の移動だけで、この2時間で東に向かえば、特に新幹線ならば名古屋に到着するのにと思うことがあります。運賃も米子倉敷間分は余分に払っているのではないかと思います。

 北陸新幹線が舞鶴ルートにならなかったのは大変残念でした。舞鶴ルートならば、鳥取市まで遠くありませんし、鳥取までつながれば松江や出雲まであと一息になります。舞鶴、豊岡、城崎、鳥取、米子、松江、出雲などの各市と京都府、兵庫県、鳥取県、島根県の各府県と国会議員で期成同盟会を結成して強力に山陰新幹線工事の着手を働きかけるべきだと思います。浜田市に最大級の豪華客船が接岸できる港にする計画があるということなので、欲を言えば、浜田市に上陸してもらった観光客に島根県内を観光してもらって、境港で再び乗船してもらうとかで、浜田市まで新幹線ができればと思いますが、浜田市に観光客が大勢上陸する実績ができないと難しいかも知れません。まずは出雲までを働きかけるべきです。

 北陸新幹線が金沢まで開通したときのフィーバーは衝撃的でした。そのとき、テレビで北陸の強力な新幹線建設の働きかけを知りました。「もう待てない」と書かれた紙を胸に、国会議員が通る廊下に並んで声をかけていました。今度は山陰が頑張るべきだと思います。

 舞鶴から出雲までならば、天橋立、城崎温泉、湯村温泉、鳥取砂丘、大山、三朝温泉、鬼太郎通り、足立美術館、松江城、宍道湖、出雲大社など強力な観光地が沢山あり、新幹線で短時間に行ければ、大都市の人が手軽に行ってみようと思うようになり、リピート性も高まるでしょう。

 とにかく鉄道は公共の乗り物としては最も手軽です。駅は大体は市の中心部で、交通の利便性から商業金融施設ができて繁華街を形成されます。新幹線は、新幹線効果として絶大な効果があります。島根県は山陰新幹線の終着点として時間短縮による手軽さのメリットを最も受けるので、他の府県にも主導するくらいに働きかけていただきたいと思います。

 関西の議員が国会で新幹線建設の質疑をしたときに新大阪、松江、岡山を結ぶ三角形の図を見たことがありますが、松江岡山間は必要ないと思いました。伯備線は電化しており、これを無用化するする新幹線に巨額なお金をかけて建設する必要ありません。また、まだ完全に複線化されておらず、行き違いのために待つところがありますので、完全に複線化すればもう少しスピードアップするでしょう。

 札幌までの新幹線の工事が進んでいる現在、もう遠慮しないで、声を大にして建設を働きかけるべきです。

 在来線の複線化が先だろうという話もありますが、在来線は自家用車の普及で存続させることさえ大変になりつつあります。新幹線の高速性、それでも開業以来、死者が出る事故を起こしていない安全性、新幹線駅の集客性、駅の周りの市街地の活性化など、所要時間の短縮化だけでない巨大な地域振興効果がありますので、本腰を入れて山陰新幹線計画を働きかけていただきたいと思います。

 

 


 

【回答】4月17日回答

 

 山陰地方と関西地方間の鉄道の高速化につきましては、北陸新幹線から延びるルートのほか、岡山や姫路から山陰に至るものなど様々なルートがあり、整備の手法も含め方向性が固まっていません。

 山陰新幹線につきましては、移動時間の短縮による利便性の向上や、災害に強い国土軸形成のため有意義ではありますが、整備にあたっては多額と見込まれる建設費負担や並行する在来線の地元運営などの課題もあります。

 一方で、地方への新しい流れをつくり、産業振興や観光振興などを進めていくうえで、高速交通網の整備は欠かせないものと考えています。

県としては、高速道路や航空路を含めた高速交通網の整備に向けた国などの様々な動きを注視しながら、整備に係る建設費や時間短縮効果など、費用対効果の観点も含め、総合的に検討してまいります。

 また現在、伯備線の高速化の実現に向け、関係する3県の県議会議員で構成する「JR伯備線新幹線化・フリーゲージトレイン導入促進三県議会議員協議会」や、山陰新幹線の早期実現に向け、関係する5府県の国会議員で構成する「山陰新幹線を実現する国会議員の会(議員連盟)」がそれぞれ設立されており、これらの動きも注視しながら県として必要な対応をしてまいります。

(地域振興部交通対策課)

 

 


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