本県の性感染症（STD）の2003（平成15）年以降6年間の年次別報告数の推移を見ると、2003（平成15）年は284件であったものが、2004（平成16）年245件、2005(平成17)年293件、2006（平成18）年200件、2007（平成19）年257件、2008（平成20）年254件であった。
　本年の性感染症（STD）報告数の内訳は、性器クラミジア感染症139件（54.7%）、性器ヘルペスウイルス感染症22件（8.7%）、尖圭コンジローマ22件(8.7%)、淋菌感染症71件（27.9%）であった。

　例年並みの報告数で、性感染症の約半数を占め、そのうち男性80件、女性59件であった。経年的には、患者数の増減はあるが、増加傾向にあるとはいえない。
　年齢別では、10代11件、20代75件、30代が36件、40代15件、50代が2件であった。性別では、男性が、20代から40代を中心にしているのに対し、女性は10代から30代を中心に報告されていた。
　月別の報告数に増減は認められなかった。

　性別では、男性10件、女性12件であった。年齢では、20代から70代に広く分布していた。
　月別の報告数に増減は特に認められなかった。

　性別では、男性17件、女性５件であった。年齢では、10代から60代に広く分布していた。
　月別の報告数に増減は特に認められなかった。

　報告数は、例年並みで、男性65件、女性６件と、男性が多い傾向にも変わりが無かった。年齢は、１０代から40代が中心であった。
　月別の報告数では、1月と12月にやや多く報告されていた。

　流行指数は1.10（2001(平成13)年から2007(平成19)年の平均539件に対する比率）であった。松江圏域では2005(平成17)年（62件）より本年(198件）にかけて漸増している。大田圏域では2006(平成18)年（29件）、2007(平成19)年（27件）と少なかったが本年（61件）は2005(平成17)年（71件）と同規模に増えた。益田圏域は交互年に増減しているが、概して人口規模に比して多い。
　男性は従来から概ね女性の約2倍であるが、本年も2.04倍であった。
　年齢別では70歳以上が71.7%を占めた。10歳未満が比較的に多かった2004(平成16)年まで、70歳以上は36.0〜66.5%であったが、2005(平成17)年以降は70.0〜71.7％を占めている。10歳未満は2001(平成13)年50件より、53、63、49、37、27、19、12件、そして本年の13件と漸減した。季節的特徴はみられない。

　流行指数は0.46と非常に少なかった。2003(平成15)年の244件をピークに漸減している（昨年は159件と再上昇した）。例年と同様、松江圏域と益田圏域に集中し両圏域が88.9%を占めた。流行指数は松江圏域0.61、益田圏域0.32であった。
　男女比はこれまで平均1.46（1.07〜1.68）で、本年も1.38で同様である。
　年齢別分布は、例年10歳未満と70歳以上に多い。10歳未満は43件で53.1%を占めたが、昨年までの平均96.1件（40〜155件）より半減した。70歳以上は29件で35.8%を占めたが、昨年までの平均37.6件（20〜52件）の77.1％になった。季節的特徴はみられない。

　2000(平成12)年以降で2005(平成17)年、2006(平成18)年に次いで10件に達した。50歳代1件、70歳以上9件であった。
　2000（平成12）年以降の累計は51件になった。圏域別では、雲南圏域３件、出雲圏域14件、大田圏域４件、益田圏域16件、隠岐14件である。年齢構成は10歳代1件、30歳代2件、50歳代4件、60歳代6件、70歳以上38件で、70歳以上が74.5%を占めている。月別件数は、1月２件、2月1件、3月2件、4月３件、5月2件、6月1件、7月６件、8月９件、9月７件、10月８件、11月５件、12月５件で、7月からの下半期で78.4%を占めている。