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2003(H15)年 <  2004(H16)年 年報  > 2005(H17)年
目次I.概要II-1.発生状況の解析と評価II-2.定点把握疾患発生状況III.検査情報
インフルエンザ定点小児科定点眼科定点基幹病院定点月報
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
島根県感染症情報(月報) 2004年11月(11/1〜11/28)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸チフスが1件(隠岐圏域)、腸管出血性大腸菌感染症が8件(松江圏域1件、雲南圏域6件、益田圏域1件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告 ( )内は月の定点当たり報告数
報告患者数の月間合計は、9月682件、10月650件、11月922件、と増加に転じました。(昨年の11月の報告件数は732件)。
○感染性胃腸炎:(15)。初旬に松江圏域(30)で急増、大田圏域(22)、雲南圏域、出雲圏域でも増加しました。
○手足口病:(10)。出雲圏域(22)、松江圏域(11)で流行し、他地区でも報告されています。
○水痘:(4.7)。大田圏域(8)、雲南圏域(8)など、各地で例年のように増加してきています。
○A群溶連菌咽頭炎:(3.9)。雲南圏域(27)で中旬をピークに大流行となった。隠岐圏域(4)や益田圏域(3)でもやや多くなっています。
○咽頭結膜熱:(0.7)。松江圏域(2)で4月の大流行以降も発生が続いています。
○麻しん:松江圏域で4歳児例が1件報告されています。
手足口病報告推移グラフ 流行性耳下腺炎告推移グラフ
3)眼科定点報告
 本年は目立った流行はみられていません。今月は流行性角結膜炎が3例報告されました。
4)性感染症報告
 性器クラミジアが20〜30歳代を中心に20〜60歳代から16件、淋菌感染症が20代を中心に4件報告されています。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎:松江圏域で乳児例が1件あり、本年の累計は9件となりました。
○無菌性髄膜炎:今月の報告はありませんでした。累計は、昨年の14件に比べ41件と多くなっています。
○マイコプラズマ肺炎:松江圏域で1件の報告がありました。本年の累計は24件となりましたが、報告されていないケースが多くあると思われます。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症:52件。西部で2001年以降で初の40台の報告件数となりました。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:10件。7月以降報告数は少ないです。
2.病原体検出情報(11月までの検出結果)
 細菌性胃腸炎からは腸管出血性大腸菌とカンピロバクターが多く分離されました。7・8月に流行したヘルパンギーナからは引き続きコクサッキーA4型が主に分離されました。無菌性髄膜炎では7・8月の流行でエコー18型が主に分離されていましたが、11月に入りエコー6型に入れ替わっています。手足口症が9・10月に流行し、コクサッキーA16型が主に分離されています。
2004年9月 から 2004年11月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコNVカンピロバクター大腸菌合計
23541615361825G2EPEC
感染性胃腸炎  1      11112512
咽頭結膜熱 2             2
手足口病    12          12
ヘルパンギーナ   111         3
無菌性髄膜炎        25     7
発しん症         1     1
熱性疾患     211  1    5
咽頭炎・扁頭炎1    1   21    5
島根県感染症情報センター