1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
細菌性赤痢が1件(雲南圏域)、パラチフスが1件(雲南圏域)、腸管出血性大腸菌
感染症が2件(益田圏域1件、大田圏域1件)、日本紅斑熱が1件(出雲圏域)報告され
ています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告 ( )内は月の定点当たり報告数
○インフルエンザ:初旬より、出雲圏域と益田圏域から計3件の報告がありました。
○感染性胃腸炎:(18)。10月中旬より漸増し、9月の2.7倍になりました。益田圏域を除く各地で増加し、特に
雲南圏域(35)、大田圏域(34)、隠岐圏域(24)で多く、松江圏域(20)も前月の2倍になりました。
○水痘:(6)。隠岐圏域を除く各地で増加し、特に前月より益田圏域(11)での流行が大きくなっています。
全国的にもここ10年で最高の流行になってきています。
○A群溶連菌咽頭炎:(3)。雲南圏域(15)で大きな流行となり、出雲圏域(3)、松江圏域(3)でも多くなっています。
はかなりの流行となっていますので注意してください。
○咽頭結膜熱:益田圏域で多くなっています。鳥取県と山口県ででは夏と同程度発生しています。
○RSウイルス感染症:11月5日から新しく対象疾患に追加されました。
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎の報告は多発期を過ぎたものの、依然として高い発生レベルにあります。罹患年齢は20歳
以上に集中しています。
4)性感染症報告
性感染症の報告件数は、この16年間で最も高いレベルで推移しています。罹患年齢は若年化への傾向があ
り、淋菌感染症は20歳代から40歳代、クラミジア感染症はやや低い年齢の20歳代を中心に分布しています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎:松江圏域で乳児及び1歳児の計4件が報告されました。全国的には春以降ここ5年で最高の
レベルで推移し9月以降急速に増加しています。近県では岡山県での流行が大きくなっています。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:(50件)。3月以降49件以上と高いレベルの報告がつづいています。9月
以降の157件のうち西部からの報告が79件と半数を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:(17件)。本年の平均は18.9件で、昨年の平均18.6件と同レベルです。