夏に流行する子どもの感染症に気を付けましょう!
毎年夏に子どもを中心に流行する感染症として、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)が知られています。
いずれもウイルスによる感染症で、有効な治療法やワクチンはなく、感染予防策としては、こまめな手洗いや、咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュ等でおおうなどの咳エチケットを心がけることが大切です。
家庭、保育所、幼稚園、学校等においては感染予防策を徹底し、感染拡大防止にご協力をお願いします。
手足口病について
- 毎年5月から増え始め、7月頃ピークを迎え、9月から10月に終息します。
- 2019年は2011年以降最大の流行となり、管内においては定点医療機関あたりの患者報告数が第26週(6/24~6/30)に7.3人と警報レベル5.0を超え、第28週(7/8~7/17)に20.7人とピークを記録しました。第33週(8/12~8/18)に警報レベル終息基準値の2.0人を下回りました。
- 患者は5歳以下の乳幼児が中心です。
- 原因ウイルスとしてコクサッキーA16型、エンテロウイルス71型の他、コクサッキーA6型・A10型などが知られています。複数のウイルスが流行するシーズンは、複数回感染することがあります。
- 潜伏期間は3日から5日(最大6日)です。
- 口の中、手のひら、足の裏、お尻などに、発しんや水疱ができます(7日から10日)。あまり高い熱は出ません。重症化はまれですが、エンテロウイルス71型については、脳炎合併例や死亡例が報告されています。
- コクサッキーA6型によるものでは、水疱が大きく扁平でわきの下にも認められます。また、発症数週間後に爪甲が剥がれることがあります。
<手足口病における水疱性発疹>
(国立感染症研究所HPより)
(島根県感染症情報センターHPより)
<関係リンク先>
・県内の発生状況(島根県感染症情報センター)
ヘルパンギーナについて
- 毎年5月から増え始め、7月頃ピークを迎え、9月から10月に終息します。
- 患者は5歳以下の乳幼児が中心です。
- 原因ウイルスとしてエンテロウイルス属のA2、A4、A5、A6、A8、A10型が知られています。稀にA3、A12型も原因となります。複数のウイルスが流行するシーズンは、複数回感染することがあります。
- 潜伏期間は2日から4日(最大6日)です。
- 突然の高熱で発症し、口の中の奥の方に水疱ができます。水泡は、その後小さな潰瘍となります(4日から6日)。
<ヘルパンギーナにおける水疱>
(公益社団法人日本口腔外科学会HPより)
<関係リンク先>
・県内の発生状況(島根県感染症情報センター)
治療方法について
- つらい症状をやわらげる対症療法が中心です。ワクチンや特効薬はありません。
- 安静に過ごし、十分な水分と栄養を補給するようにしましょう。
- 食べ物や水分を飲みこむときに強い痛みを感じ、食べにくい、飲みにくい場合は、水分補給に努め、柔らかく、刺激の少ない食事をとりましょう。
- 上記が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- 力が入らない・ぐったりしているなど普段と様子が違う場合も医療機関を受診しましょう。
感染拡大を防止するために
- 患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛まつ感染飛沫、水疱の内容物や便の中のウイルスが、手を介して口や眼などの粘膜に入ることによる経口及び接触感染で広がります。
- こまめな手洗いを習慣づけましょう。
- 症状がおさまった後も2週間から4週間、便などにウイルスが排泄されます。普段からトイレの後、おむつ交換後の手洗いを徹底しましょう。
- 幼稚園、保育園など集団生活ではタオルの共用を避けましょう。
- お子さんが理解できる範囲で咳エチケットを心がけましょう(人に向けてくしゃみをしないなど)。
咳エチケットとは
- 1.咳が続くときはマスクをつける。
- 2.咳やくしゃみの際にはティッシュなどで口や鼻を押さえる。
- 3.咳やくしゃみがほかの人に直接かからないようにする。
お問い合わせ先
益田保健所
〒698-0007 島根県益田市昭和町13-1 TEL0856-31-9535(夜間・休日0856-31-9500) FAX0856-31-9568 masuda-hc@pref.shimane.lg.jp