ノロウイルスによる食中毒
冬場に発生する食中毒で最も多いのが、ノロウイルスによる食中毒です。また、ノロウイルスは感染力が強く、人から人へ感染します。
この機会にノロウイルスについての理解を深めてください。
ノロウイルスはどこにいるの?
ノロウイルスは、次のようにして自然界で生きています。
- ノロウイルスは、二枚貝の中腸線に蓄積されています。
- ウイルスを持った二枚貝を人が食べることにより、ウイルスが人へ移行します。ウイルスは人の小腸内で増殖し、糞便とともに排出されます。(この時感染した人に胃腸炎の症状が現れます。)
- 便とともに排出されたウイルスは、河川を経由し海へ流れ出ます。そして、また、二枚貝に取り込まれます。
食中毒はどのように起こるの?
- ノロウイルスを持っている二枚貝を生で又は十分に加熱しないで食べたとき
酢は、ウイルスの感染力を失わせることはできません- ノロウイルスに汚染された人の手指などが、サラダなどの非加熱食品又は加熱調理後の食品を汚染し、その食品を食べたとき
二枚貝を食べることで起こる食中毒より、人の手指などを介しての食中毒の方がより多く発生しています!どのような症状が出るの?
- ノロウイルスに感染すると、1日間から2日間の潜伏期間を経て、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛などの胃腸炎症状が現れます。
- 38℃以上の高熱や頭痛などインフルエンザに似た症状が現れる人もいます。
- 通常発症後3日程度で回復しますが、便へのウイルスの排出は2週間程度続きます。
この間に、二次感染が起こる可能性があります。予防するにはどうすればいいの?
- 二枚貝を加熱して食べる時は十分に(中心部が85℃、1分以上になるように)加熱しましょう。
- 手洗いと調理器具の洗浄を十分にしましょう。
トイレの後には、特に入念に手洗いをしましょう。
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県央保健所
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