いにしえ倶楽部夏スペシャルを開催しました!
8月6日(日)、8月20日(日)に、いにしえ倶楽部夏スペシャルを開催しました。いにしえ倶楽部とは、島根の歴史や埋蔵文化財調査への興味、関心を高めることを目的とした、体験型学習講座です。夏スペシャルは、夏休み期間の子どもたちを対象としたもので、今年は2回にわたり開催しました。
【第1弾】「徹底解剖!石棺式石室とワークショップー山代原古墳の見学と3Dペーパークラフト作りー」
松江市山代町にある大庭・山代古墳群の一つ、山代原古墳の石棺式石室をペーパークラフトで作成し、現地の見学も行いました。会場はガイダンス山代の郷です。ペーパークラフトは、石室の3D記録をすることによって作成したものです。石室の構造などを学びながら、実際の構築手順に沿って各パーツを順番に組み立て、約1時間で完成させることができました。玄門(入口部分)や家形の天井石など、難易度の高い箇所もありましたが、熱心に取り組んでいただきました。現地の見学では、石室の大きさや丁寧に加工された様子などに驚いた様子が見られました。石室は一般公開されていないので、貴重な体験をしていただくことができたと思います。
★ペーパークラフトはご自宅で作ることもできます。詳しくはこちら
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ペーパークラフト作りの様子ああああああああああああああ古墳見学の様子
【第2弾】「キミも卑弥呼の鏡を作ろう!~みがいて作る古代の鏡~」
4年ぶりに開催した人気企画です。40人以上の皆さんにご参加いただきました。低い温度で溶ける特殊な金属を鋳型に流し込んで鏡を作ります。最後は鏡面を丁寧に磨いて完成です。約1時間の体験でしたが、自分の顔が映るぐらいきれいに磨いている子もおり、集中して取り組んでいただきました。鏡はお土産として持ち帰ることができます。また、会場には三角縁神獣鏡の模鋳鏡や、本物の中国鏡、県内の古墳から出土した鏡などを展示しました。模鋳鏡は持ち上げることもでき、その重さに驚いた様子でした。
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鏡作り体験の様子あああああああああああああああああああ鏡展示の様子
団原III遺跡の現地説明会を開催しました
8月11日(金)の山の日に松江市大庭町にある団原III遺跡の現地説明会を開催し、26名の方に参加していただきました。団原III遺跡は、国道432号大庭バイパスの建設に伴って発掘調査を行っています。
今年度の発掘調査では、旧石器時代( 約3万年前)の黒曜石製台形様(こくようせきせいだいけいよう)石器が1点出土しました。表土から約2m掘り下げた旧石器時代の層(黄褐色土)からの出土です。石器先端の刃部には使用痕が残っており、狩猟用の槍先として使用されていたと考えられます。遺跡が立地する台地付近では今回の例を含めて、8カ所の遺跡で旧石器が確認されており、生活がしやすい環境だったことがわかります。
旧石器という普段あまり接する機会のない資料を目にすることにより、3万年前の様子に思いをはせていただけたと思います。調査は今月末まで行う予定です。
あ 【現地説明会の様子】
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