江津市松川町で石見焼の窯跡を調査しました。
江津市松川町の本田窯跡は、明治から昭和30年代まで操業されていた石見焼の窯跡です。江の川の治水事業に伴い、令和4年6月から発掘調査を行いました。
窯跡の本体については、一部しか調査することができませんでしたが、窯跡の東側に展開していた作業場の発掘調査を行い、建物跡のほか、作業場を造成した石垣や、石垣の代わりに石見焼甕を並べた窯垣、粘土を水にさらして精製する水簸施設など特徴的な遺構も検出しました。
石見焼の操業の様子の一端を垣間見る、貴重な資料を得ることができました。
11月19日に開催した現地公開(配付資料PDF)は、好天にも恵まれ、地元の皆様をはじめとする約20人の見学者が訪れました。
【画像1】現地公開の様子1
【画像2】現地公開の様子2
高城跡の発掘調査が終了しました
令和4年5月から調査を行っておりました、出雲市知井宮町高城跡の発掘調査が終了しました。
高城跡は中世の山城跡として知られ、今回は南側斜面の一部を発掘しました。
その結果、連続した小規模な平坦面や、炭溜まりなどを検出しました。
これらの時期や機能はわかっておりませんが、今後、調査成果を持ち帰って検討する予定です。
【画像1】斜面上の連続した平坦面
【画像2】炭溜まり
高丸遺跡の調査を開始しました
福光浅利道路建設に伴う江津市高丸遺跡の発掘調査を開始しました。
高丸遺跡の調査は令和2年度から行っており、今年が3年目です。
これまでの調査では弥生時代の土器や奈良・平安時代の炭窯を確認しています。
今年の調査箇所は市道の下の部分で、7月15日から調査を始めました。
不安定な天候のもとですが、安全や熱中症、そしてコロナに気を付けながら調査を進めていきます。
展示室の公開を再開しました
島根県下に発令されていたまん延防止措置が解除されました。
公開を中止していましたセンターの展示室も公開を再開します。
(平日の8:30~12:00、13:00~17:00)
ミニ企画展「WELCOMEBACKしまね弥生LIFE」も開催中です。
【画像1】ミニ企画展
森原下ノ原遺跡(江津市)で出土した天目碗も引き続き展示中!
【画像2】天目碗
鵜ノ鼻古墳出土品の類例が公開中(雪舟の郷記念館:外部サイト)で、
注目の集まる臼コクリ遺跡(安来市)出土の「ヤス状鉄製品」も絶賛公開中です。
【画像3】ヤス状鉄製品
皆様のお越しをお待ちしています!
資料の貸出がありました
古代出雲歴史博物館で開催予定の企画展「出雲と都を結ぶ道-古代山陰道-」展の資料貸出を行いました。
博物館の学芸員と資料の状態等をチェックし、美術品運搬専門の業者さんが梱包を行いました。
【画像1】梱包状況
今回の貸出で最も大きかったのが原ノ前遺跡(松江市)から出土した平安時代の橋脚でした。
重さも相当なものなので、運搬用の担架に乗せ、6人がかりでトラックに積み込みました。
【画像2】橋脚をしっかりと担架に固定しました
この巨大な資料がどう展示されるのか楽しみです!
展示については古代出雲歴史博物館のHP(外部サイト)をご覧ください。
お問い合わせ先
埋蔵文化財調査センター
〒690-0131 島根県松江市打出町33番地 【電話】0852-36-8608 【FAX】0852-36-8025 【Eメール】maibun@pref.shimane.lg.jp