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周布古墳

国指定史跡(1936年指定)

指定名称「周布古墳」

所在地:島根県浜田市治和町三宅

周辺地図(外部リンク)

 石見中央部最大の前方後円墳で、全長74m、後円部の高さは約7mあります。また、発掘調査によって古墳の周りに幅約7mの溝が廻っていることが分かっています。古くから知られた古墳で「おんぐろ」「ひさご塚」などの別名があります。

 周布古墳周辺では、県内最古の横穴式石室を持つめんぐろ古墳や、石見で最初に須恵器が焼かれた日脚遺跡などほかにも重要な遺跡が確認されています。

 

周布古墳空撮写真

周布古墳(空撮写真)

浜田市教育委員会提供

 

古墳測量図

周布古墳測量図

出典:浜田市教育委員会2008『史跡周布古墳・蔵地宅後古墳・市史跡金田1号墳

周布古墳の発掘調査

 周布古墳は範囲確認のため発掘調査が実施されています。調査の結果、古墳の墳裾や周溝が確認されため、全長約74m、幅約7mの周溝を廻らす前方後円墳として復元できます。

 また各調査区からは、墳丘から転落などした多くの葺石も確認され、葺石の石材は角張った山石が約6割、丸みを帯びる周布川流域の河原石が約4割となっていました。葺石のなかには、露頭が島根県指定天然記念物となっている黄長石霞石玄武岩も含まれていました。

 

周溝検出写真

検出した周溝

浜田市教育委員会提供

 

調査写真

葺石基底石と後円部

浜田市教育委員会提供

周布古墳出土遺物

 周布古墳からは埴輪が出土しています。破片が多く、全体を復元できる資料はありませんが、円筒埴輪・朝顔形埴輪・壺形埴輪が確認されています。周布古墳は石見中央部で最も古い前方後円墳であるため、埴輪の製作技術などは他地域からの影響を受けているものと考えられます。

 

出土埴輪写真

周布古墳の埴輪

浜田市教育委員会提供

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史跡から出土した遺物等が展示されています

浜田市浜田郷土資料館(外部リンク)

浜田市の通史が学べるとともに周布古墳出土埴輪なども展示されています。


お問い合わせ先

文化財課

島根県教育庁文化財課
〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
TEL 0852-22-5880 FAX 0852-22-5794 
E-mail : bunkazai@pref.shimane.lg.jp

・文化財愛護協会のお問い合わせは、
 TEL  0852-22-6725
    E-mail : shimanebunkaaigo@pref.shimane.lg.jp    

・銃砲刀剣に関するお問い合わせは、
 TEL  0852-22-6612
    E-mail : juhoutouken@pref.shimane.lg.jp