所在地：島根県安来市久白町

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　墳丘は後世の開墾等によりやや破壊が進んでいるため、正確な規模は不明ですが、一辺約１３ｍの方墳と推定されています。現在は土砂の堆積により内部を伺うことはできませんが、埋葬施設は荒島石をくり抜いて造った石棺の妻側に羨道を設けたような形態の石棺式石室です。

　古墳時代終末期の７世紀中頃に築かれたと推定されますが、開口が古いため副葬品は知られていません。

若塚古墳石室

安来市教育委員会提供

　安来市内では若塚古墳のほかに、飯梨岩舟古墳、飯梨穴神古墳、塩津神社古墳、高塚山古墳など、石棺式石室を持つ古墳がこれまでに４基確認されています。

　いずれも飯梨地区から荒島地区にかけての飯梨川西岸地域に集中しており、今のところ東岸地域では確認されていません。このことから、古墳時代の終末期には、東岸地域に安来平野の首長といえる豪族がいたと推定されます。

飯梨岩舟古墳

安来市教育委員会提供

塩津神社古墳

安来市教育委員会提供

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外面に縄掛突起をもつ大型の石棺式石室

山陰地方を代表する四隅突出型墳丘墓

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史跡から出土した遺物等が展示されています

安来市の古墳、遺跡からの出土品など、古代から近世の歴史に関わる資料を展示しています。