堀部第1遺跡
県指定史跡(2004年指定)
指定名称「堀部第1遺跡」
所在地:島根県松江市鹿島町北講武
現在「多久の湯」などがある福祉ゾーン整備のために平成10年から発掘調査されました。その結果「長者の墓」と呼ばれる円丘の裾を取り囲むように配置された57基以上の墓が見つかりました。お墓は木棺を埋めた墓穴の上に石を敷き並べた特殊な構造のもので、土器の形態とともに北部九州などの影響が強く認められます。これらは弥生時代前期に稲作と弥生文化を伝えた集団の墓地と考えられます。遺跡の重要性から一部は現状保存され、平成16年に県指定史跡となっています。福祉センター地内には墓の位置表示がされているほか、センター隣接地には敷き並べた石が移設してあり見学可能です。
堀部第1遺跡
松江市提供
堀部第1遺跡出土木棺
松江市提供
堀部第1遺跡出土品
堀部第1遺跡では、弥生時代前期の墳墓に伴い、多数の土器が確認されています。それらの多くが北部九州の遠賀川系土器の特徴を有する小型の壺です。また、朝鮮半島でみられる松菊里(しょうきくり)式土器に類似した土器も確認されています。
堀部第1遺跡出土土器
松江市提供
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遺跡から出土した遺物等が展示されています
鹿島民俗資料館(外部リンク)
松江市鹿島町は古代出雲の海の玄関口であり、古浦砂丘遺跡や堀部第1遺跡など、弥生時代前期の文化交流を示す遺跡が見つかっています。朝鮮半島の土器など、海を通じた交流に関わる資料のほか、佐太講武貝塚、奧才古墳群など鹿島町から出土した数多くの埋蔵文化財が展示・収蔵されています。
お問い合わせ先
文化財課
島根県教育庁文化財課
〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
TEL 0852-22-5880 FAX 0852-22-5794
E-mail : bunkazai@pref.shimane.lg.jp
・文化財愛護協会のお問い合わせは、
TEL 0852-22-6725
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TEL 0852-22-6612
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