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松江市街地浸水への当面の対応ーH18.7豪雨の床上浸水、通行止対策ー

 「平成18年7月豪雨」では、松江市街地が広範囲にわたり長時間浸水し、家屋の浸水被害や道路の通行止めによる大渋滞が発生しました。

 抜本的な浸水対策としては、斐伊川治水3点セットの早期完成が必要ですが、この間、同規模の洪水が発生した場合でも床上浸水と幹線道路の通行止めを防止し、再度被害の軽減を図ることとした「松江市街地浸水にかかる当面の対応策」を国、県、松江市において策定しました。


松江市街地浸水にかかる当面の対応策

目的

 平成18年7月洪水により、松江市街地が広範囲にわたり長時間浸水し、また、幹線道路の通行止めにより大渋滞が発生した。

 抜本的な浸水対策としては、斐伊川治水3点セットの早期完成が必要であり、国県市一体となり大橋川改修の早期事業化に努める必要がある。この間、同様の洪水が発生した場合でも床上浸水や幹線道路の通行止めの防止を目的とする「松江市街地浸水にかかる当面の対応策」を国、県、松江市調整の上で策定し、この間の再度被害の軽減を図る。

対応方針

 平成18年7月洪水に対して、床上浸水と幹線道路の通行止めを防ぐためには、当面の施工が可能な施設整備と水防活動とが一体となって市街地部の浸水を軽減させる必要がある。なお、これらの対応策は、水防管理団体である松江市と河川管理者の国土交通省、島根県が連携して行う。また、施設整備については今後2、3年間で整備することを目指す。

【対策後の想定浸水水位橋北:HP+1.3m(地区限定+1.0m)、橋南:HP+1.5m】

対応策

(橋北)

施設整備

・朝酌川からの逆流を防止するため、京橋川河口部に水門を設置する。

・洪水が水路を通じて逆流する箇所には逆流防止施設を設置する。

・黒田西原地区などでは、越流による洪水の侵入を防ぐため中川や桜川などの堤防を嵩上げするとともに、内水排除のための小型ポンプを整備する。

出水時対応

・洪水が大橋川を越える箇所については水防活動として土のう積みなど越流防止対策を実施する。

・末次、上追子の排水機場により内水を排除する。なお、必要に応じて排水ポンプ車の支援を要請する。

・小型ポンプを稼働し内水を排除する。

(橋南)

施設整備

・洪水が水路を通じて逆流する箇所には逆流防止施設を設置する。

出水時対応

・洪水が大橋川や天神川を越える箇所については水防活動として土のう積みなど越流防止対策を実施する。

・天神川呑口部や権太夫川河口部を応急的に仮締切りすることにより、宍道湖や大橋川の洪水が市街地へ侵入することを防ぐ。

・小型ポンプを稼働し内水を排除する。

効果

 この対策により、この度の7月豪雨程度の降雨に対しては以下の効果が期待できる。

・市街地部浸水面積約190ha→約40ha

・床下浸水戸数約1,000戸→約400戸

施設整備に掛かる事業費

約8.5億円(土のう等水防活動にかかる費用を除く)

対応策の概要図


お問い合わせ先

河川課

〒690-8501 島根県松江市殿町8番地(県庁南庁舎)
0852-22-5196
0852-22-5681
kasen@pref.shimane.lg.jp