高津川河川改修事業について
高津川河川改修事業とは
高津川の本格的な治水事業は、昭和7年島根県が匹見川合流地点付近から河口までの築堤・掘削等の改修工事に着手したことから始まり、以降、国や県により河川改修事業を実施してきました。
現在も「高津川水系上流域河川整備計画」に基づき、吉賀町六日市地内にて河川改修事業を実施しています。
高津川水系上流域河川整備計画はこちら(H26.3)(外部サイト)
高津川(六日市)工区の実施状況について
高津川(六日市)工区においては、事業区間の最下流に位置する「重藤堰」での最大流下能力相当による暫定計画に基づき、河川の拡幅、堰の改築、護岸整備及び築堤等の工事を実施しています。
平成20年度から沢田地内の町道谷尻橋上下流約300m区間で河川の拡幅とそれに伴う町道谷尻橋の架け替えと護岸整備、「沢田中井出堰」の改築などを実施しており平成27年度完成を目標に事業を行っています。なお、平成25年度に「沢田中井出堰」の改修工事は完了しています。
沢田中井出堰改修工事
【施工期間】
平成21年度から平成25年度
【施工内容】
- ゴム引布製転倒堰1基
- ゴム堰操作室1棟
- 魚道1基
- 護床工1式
町道谷尻橋の直下流に位置する「沢田中井出堰」は沢田地区の農業用水を取水するために整備されたコンクリート製の固定堰でしたが、河川改修に合わせてゴム堰(転倒堰)に改築しました。これにより大雨などで河川が増水した時に自動的に堰が倒れることで、安全に洪水を流下させることができます。
また、このあたりはアユやオオサンショウウオの生息地であるため魚道を整備することで堰止めしているときでも堰の上下流へ行き来ができるように水生動物の環境に配慮した構造となっています。
改修前の状況 | ||
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改修後の状況 |
高津川(畑詰)工区の実施状況について
高津川(畑詰)工区においては、概ね10年に1回程度発生する降雨による洪水を安全に流下させるため、堰の改築、護岸整備及び築堤等の工事を実施しています。
平成2年度から改修事業を実施しており、施工区間1,030mのうち未完了区間は最下流部の160m区間となっています。この区間では平成25年度から「陣賀堰」の改修工事と築堤工事を行っており、平成27年度の完成を目標に事業を行っています。
陣賀堰改修工事
【施工期間】
平成25年度から平成27年度(予定)
【施工内容】
- ゴム引布製転倒堰1基
- ゴム堰操作室1棟
- 魚道1基
- 護床工1式
「陣賀堰」は改修区間の最下流に位置しており、コンクリート製の固定堰でしたが河川改修に合わせてゴム堰(転倒堰)に改築しています。平成26年度に堰本体の改築が完了しており、平成27年度に魚道工を施工し完成となります。
陣賀堰周辺にはハヤなどの魚が生息しているため魚道を整備し、水生動物の環境に配慮した構造となっています。
改修前の状況 | 陣賀堰平面図 | ||
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改修中の状況 (平成26年12月撮影) |
お問い合わせ先
益田県土整備事務所
〒698-0007 島根県益田市昭和町13-1(益田合同庁舎4階) 電話 0856-31-9633 FAX 0856-31-9701 メール masuda-kendo@pref.shimane.lg.jp