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 「磯風清き六十里」と歌われる島根県民の歌。悠久の昔よりこの東西に長い島根県の東部を二つの大きな河川、船通山にその源を発し、宍道湖、中海、境水道を通って美保湾に注ぐ斐伊川と、女亀山を源とし出雲市を通り大社湾に注ぐ神戸川が流れています。

 

 この両河川からもたらされた豊かな水と肥沃な大地とにより、この流域の人々はいにしえより多くの恵みを得てきました。しかしその一方で、一旦豪雨に見舞われれば、両河川は一転して大きな洪水被害をもたらし、かけがえのない多くの人命と貴重な財産を奪ってきました。「八岐のオロチ退治」伝説として今日に伝えられる物語は、豪雨と闘ったいにしえ人の苦闘の物語ともいえるものです。

 

 このように柔和な貌(かお)と恐ろしい貌という相反する二つの貌をみせる両河川ですが、最も近い時期、荒れ狂う恐ろしい貌を見せつけられたのは、昭和47年7月の梅雨前線豪雨による未曾有の大水害です。松江市の約2万戸の浸水被害、出雲空港の10日間の完全閉鎖など、両河川の流域では約2万5千戸が浸水被害に遭い、罹災者は約8万5千人にも上りました。

 

 この大水害に直面した県では、昭和50年10月、「斐伊川・神戸川治水に関する基本計画」を策定し公表しました。

 

この計画は、

  1. 斐伊川と神戸川の上流部へのダム建設
  2. 中流部の斐伊川放水路の建設と斐伊川本川の改修
  3. 下流部の大橋川改修と宍道湖・中海の湖岸堤防整備

を骨子とするものです。

 

 こうした壮大なスケールから、この事業は”県政百年の大計”とも”昭和・平成のオロチ退治”ともいわれています。

 

 現在、この事業は国土交通省を事業主体として鋭意進められており、上流部・中流部の事業は関係者のみなさまの多大なご協力により着実な進捗をみています。一方、長く中断していた大橋川改修は、平成22年9月30日に斐伊川水系河川整備計画が策定され、平成23年8月に追子地区築堤工事が始まりました。その他の地区についても、当面の整備箇所を中心に地元説明会や関係団体等との協議が進められています。

 

 このホームページでは、斐伊川神戸川治水事業の概要を紹介します。

 


お問い合わせ先

斐伊川神戸川対策課

〒690-8501
島根県松江市殿町8番地(県庁南庁舎4F)
電 話:0852-22-5088
FAX:0852-22-5087
E-mail:hikanka@pref.shimane.lg.jp