赤名(あかな)湿地の湿地性植物(飯南町)
赤名湿地は、広島県境の赤名峠にほど近い飯南町にあり、県下最大の規模を持つハンノキ林とその下に生育する湿地性植物や昆虫類が貴重であることから、島根県自然環境保全地域となっています。
4月から5月にかけては、ミツガシワ、リュウキンカが群生し、また6月以降も湿地性植物が次々花をつけて私達を楽しませてくれます。咲いている花の種類が多いのは、6月中旬から7月上旬で、コウホネ、コバギボウシ、ハンカイソウ、ヒツジグサ、ミズチドリなどが見られます。
「幻のトンボ」といわれるハッチョウトンボが見られるのもこの時期です。赤名湿地には珍しい食虫植物(モウセンゴケ)などの貴重な昆虫、モリアオガエルなども生息しており、「生きた自然の博物館」です。
森の案内人によるガイド(有料)もあります。詳しくは、飯南町教育委員会(0854-76-3944平日8:30〜17:00)にお問い合わせください。
◆赤名湿地の花ごよみ(飯南町公式観光ガイド 飯南町さとやまにや)
https://www.satoyamania.net/spot/2019/03/post-7.html(外部サイト)
◆交通アクセス(飯南町公式観光ガイド 飯南町さとやまにや)
http://www.satoyamania.net/spot/(外部サイト)
◆赤名湿地についての詳しい解説
https://www.pref.shimane.lg.jp/infra/nature/shizen/shimane/shizenkankyohozentiiki/akanashitti.html
◆赤名湿地周辺の見どころ(飯南町の歴史と文化)
歴史・自然・文化-飯南町公式ホームページ(iinan.jp)(外部サイト)
※動植物の名前、又は写真をクリックすると、拡大した画像が見られます
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リュウキンカ | ミツガシワ |
湿地は放っておけばいいの?
美しい赤名湿地を守るためにはどうすればよいでしょう?開発行為の規制や違法採取の防止はもちろんですが、それだけではこの美しさは保てません。湿地は放っておくと段々と木々や雑草に埋もれて美しい花が咲かなくなったり、いつかは消えてしまいます。また、人が湿地に踏み入ることで植生が傷つくこともあります。
そこで、地元の愛護団体が中心となって、立入禁止のロープを張ったり、また、美しい植生が保たれるように雑草の除去作業等を行っています。中山間地域の美しい田園風景や里山と同様に、美しい湿地もまた人が手を入れること(地元の方々の保全活動)によって、微妙なバランスのもと辛うじて保たれているのです。
◆保全活動の取り組み
https://www.pref.shimane.lg.jp/infra/nature/shizen/shimane/gyouji_katudouhokoku/
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)