宍道湖・中海実態調査船運航業務
平成18年夏から秋にかけて以下の事業を実施しました。
実施状況
宍道湖・中海周辺のこどもエコクラブや指導者等を対象に、計6回、船舶を使用して、宍道湖、中海の実態について各種機材等を用いた船上観測による水質の計測、底泥の採集等を実施しました。主な内容としては、複数の水質観測方法を体験してもらうとともに、現地で観測した塩分濃度の差や塩分躍層、酸素濃度分布などのデータから両湖の汽水湖としての特性についての解説。併せて気象、特に7月におきた洪水が水質に与えた影響に関しての説明。観測に適していると思われる地点で、宍道湖・中海の歴史や特性の説明、生息動植物の解説、魚探による湖底地形の説明を行い、様々な側面から宍道湖・中海の自然環境等について学習しました。
出発前の様子中海湖心にある観測所(国土交通省)
運航経路
山陰合同銀行本店前船着場〜宍道湖湖心〜大橋川〜中海湖心〜安来沖(米子湾)〜米子空港沖〜中浦水門跡〜境水道〜貯木場〜本庄工区〜大橋川〜山陰合同銀行本店前船着場
測定・計測等実施内容
・ハイドロラボ多項目水質計による水質の垂直分布の観測
塩分濃度、溶存酸素、水温測定(湖面から湖底まで1メートル毎および湖底面)
測定場所:宍道湖湖心、中海湖心、安来沖、本庄工区内
・セッキ板を使用した透明度の観測
測定場所:宍道湖湖心、中海湖心、安来沖、本庄工区内
・水色計(フォーレル、ウーレ)をもちいた水色の目視観測
測定場所:宍道湖湖心、中海湖心、安来沖、本庄工区内
・湖底泥採取調査
エックマン採泥機により湖底泥を採取し、泥の粒状、色、臭い、生息生物などの確認
測定場所:宍道湖湖心、中海湖心、安来沖、本庄工区内
その他随時
その他説明事項
・宍道湖、中海、本庄工区の生息生物や地形等の違い
・宍道湖と中海、本庄工区の塩分濃度の違い
・湖面と湖底の塩分、酸素、温度などの違い
・7月におきた洪水が塩分濃度の低下など水質に与えた影響とそれによる生息生物の対応
・魚探を使った湖底地形の解説、特に浚渫によったできたくぼ地の水質と底泥の状況
・宍道湖・中海における水質や気象の自動観測施設(国土交通省)の簡単な説明
お問い合わせ先
環境政策課宍道湖・中海対策推進室
〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 TEL:0852-22-6445