西部農林水産振興センターは、浜田市、益田市、大田市、江津市、邑智郡（川本町、美郷町、邑南町）、鹿足郡（津和野町、吉賀町）の4市5町を管轄しています。

　9市町の総面積は3579.62平方キロメートルで、県全体の53.4パーセントを占めます。これは鳥取県より広い面積です。（参考：島根県の総面積6707.85平方キロメートル、鳥取県の総面積3507.14平方キロメートル。）

出典：国土交通省国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」（令和4年1月1日時点）

　管轄する石見地域の海岸線は、総延長150キロメートルにおよび、地形は比較的単調・遠浅で、岩礁域と砂浜域が存在します。また、北西に面しているため冬季には季節風の影響を強く受けます。

　石見地域の沖合域は、朝鮮半島から続く大陸棚が広がっており、カレイ、ヒラメ、アカムツ（ノドグロ）などの底魚類や対馬暖流を回遊するイワシ、アジ、サバなどの浮魚類の好漁場を形成しており、古くから底引き網や巻き網などの漁業やこれらで獲れた魚を原料とする水産加工業が地域の基幹産業になっています。

　また、内陸部には中国地方最大の河川「江の川」と清流日本一に4年連続選出されたことがある「高津川」の2水系の一級河川をはじめとする多くの河川を有しており、アユを中心とした内水面漁業が営まれています。

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