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島根県家畜病性鑑定室

島根県家畜病性鑑定室は、健康な家畜の生産と安全な畜産物の生産に関わる研究および検査業務を行っています。

主な業務は試験研究、調査研究及び病性鑑定で、県内4カ所にある家畜保健衛生所と連携をとりながら県内の家畜の疾病防除や生産性向上に係る各種検査や試験研究を行っています。
また、平成15年度からは死亡牛のBSE(牛海綿状脳症)検査機関として、検査を実施しています。

病性鑑定

家畜の疾病発生動向の把握と防疫の円滑な推進を図るため、家畜の監視伝染病等の最終判定を行うとともに、必要に応じて農場への立入検査等を実施します。

病性鑑定の流れ

家畜に病気が発生した場合、家畜保健衛生所が病気の原因検査を行い、当室において病気の詳しい検査(精密検査)を行います。当室の検査結果に基づいて、家畜保健衛生所では、各農場に対して衛生指導を行っています。

 

農場において家畜の病気が発生すると家畜の所有者が家畜保健衛生所に原因検査を依頼します。家畜保健衛生所は農場から得られる情報や検体を利用して疫学調査や細菌検査などを行います。さらに詳細な検査が必要である場合に家畜保健衛生所は家畜病性鑑定室へ検査を依頼します。

 

病性鑑定の窓口

家畜の病気に関する相談はお住まいの地域の家畜保健衛生所へお問い合わせください。

 家畜保健衛生所の連絡先一覧
松江家畜保健衛生所 0852-52-5230
松江家畜保健衛生所隠岐支所 0851-22-9690
出雲家畜保健衛生所 0853-43-7900
川本家畜保健衛生所 0855-72-9805
益田家畜保健衛生所

0856-31-9730

 

 

 

 

調査事業

島根県家畜病性鑑定室にて実施している調査事業です。

鳥インフルエンザ危機管理対策事業

現在、高病原性鳥インフルエンザは世界的に発生しており、季節に関わらず発生が認められる地域もあります。一年を通じて常に発生状況を監視することが重要です。また、本病の原因となる鳥インフルエンザウイルスは、主要な国内侵入経路として渡り鳥を介することが知られており、本県で渡り鳥が増加する冬季の検査を強化して実施することで、県内での本病の発生予防および早期発見に努めています。

*令和3年度AIVモニタリング検査状況(PDF:69kb)

 

薬剤耐性菌の発現状況調査

抗菌性物質は畜産現場において家畜の健康を守り、畜産物の安定供給に欠かすことのできないものである一方で恒常的な使用により薬剤耐性菌を出現させる可能性もあります。そのため、農場で薬剤耐性菌のモニタリングを行い、発現状況を把握し、適切なリスク管理をとる必要があります。

 

野生イノシシ群における豚熱およびアフリカ豚熱浸潤状況サーベイランス

平成30年に岐阜県で26年ぶりに豚熱の発生が確認されて以降、感染地域は拡大し続けてきました。また、アジア地域でアフリカ豚熱の発生が続き、日本国内に侵入する危険性が高まっています。豚熱およびアフリカ豚熱は養豚産業へ大きな経済損失をもたらす感染症であり、国内での流行状況を監視する必要があります。島根県では令和3年度から県内の猟友会と連携し、野生イノシシのサーベイランスを実施しています。

 

 

 

試験研究

家畜伝染病の発生は予断を許さない状況にあります。また、家畜伝染病のうち重篤な症状を示さないものの生産性を阻害する慢性疾病は全国的に発生が確認されており、畜産経営に大きな影響を与えるため、これらについても対策を進めていく必要があります。

このため、家畜病性鑑定室では以下の項目を主な柱として研究を進めています。

  • 重要感染症の診断及び防除技術の高度化
  • 日和見感染症・生産病等の診断及び防除技術の高度化
  • 畜産物の安全性の確保
畜産農場における生産性阻害要因に関する広域サーベイランス

昨今の農場大規模化の情勢の中で生産性阻害要因の予測と予防的対応が重要となってきています。本研究では、牛の生産性阻害要因サーベイランス(異常産原因ウイルスならびに難治性乳房炎原因病原体)および病原体伝播リスクの高い小型野生動物の病原体保有状況サーベイランスを行い、生産性阻害要因の侵入リスクを監視するとともに、必要に応じて衛生対策に反映するための基礎的データを収集することを目的としています。

牛マイコプラズマ乳房炎対策手法の検討

牛マイコプラズマ乳房炎は、感染初期は無症状ですが、感染力が非常に強く、難治性の症状(泌乳量の減少や停止)を引き起こします。マイコプラズマが一度牛群内に侵入・定着すると酪農場に甚大な損失を招くため、本菌感染牛の早期発見と対策が求められています。本研究では、効率的なマイコプラズマ検出法を確立するとともに、関係機関と連携した本乳房炎防除体制を構築することで、県内酪農業の生産性向上に寄与することを目的としています。

研究成果情報

BSE検査

家畜病性鑑定室では、家畜伝染病予防法に基づき 96ヶ月齢(8才)以上の死亡牛全頭の BSE 検査を実施しています。

 

BSE検査の流れ(令和4年1月現在)農場から病性鑑定室へ死亡牛が輸送されます。解剖棟にて死亡牛の延髄を採取し、エライザ検査をします。BSE陽性と判定されたら家畜病性鑑定室で死亡牛を焼却します。陰性と判定された場合は化製場へ搬出されます。

 

 

 

所在地

島根県出雲市神西沖町918-4

電話0853-43-2455

FAX0853-43-2442

E-mail:kachikubyokan@pref.shimane.lg.jp

 

家畜病性鑑定室は神西沖郵便局の南、神西小学校の西に位置しています。

 

  • 電車をご利用の場合

 JR出雲神西駅から1.8km、徒歩で24分かかります。

  • バスをご利用の場合

 JR出雲市駅から一畑バス小田線を利用し、”神西沖分”で降車し、南へ0.6km(徒歩3分)移動します。

  • 車でお越しの場合

 敷地内の駐車場をご利用ください。

 

 

 


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お問い合わせ先

畜産課

〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
電話:0852-22-5113
FAX:0852-22-6043
E-mail:chikusan@pref.shimane.lg.jp