新規就農者・研修生が意見交換会を実施
安来市における新規就農者の確保については、「受入集落」「師匠」「農地」「機械・施設整備」「住居」をパッケージとした支援策により、平成25年度以降、16名の認定新規就農者(主にイチゴ、有機葉物野菜)が就農しました。特に、受け入れ集落が策定したビジョンに基づき、リースハウス整備による初期投資軽減や定住住宅もセットにした「就農・定住パッケージ」を構成している点が大きな特徴となっています。
この「就農・定住パッケージ」をより良いものにするために、安来地域担い手育成支援協議会の主催で、昼食会も兼ねてワークショップを開催しました。パッケージを活用して就農した認定新規就農者、就農を目指し研修中の就農希望者の計12名が参加し、3~4人ずつの小グループに分かれて率直に意見交換しました。多くの課題・要望が挙がりましたが、その一部を紹介します。
【就農者・研修生が考える主な課題と要望(抜粋)】
○師匠によって研修の内容や方法に偏りがある。また、作業員化しやすい実態もある。
→研修を師匠に任せっきりにするのではなく、プログラム化して進めてほしい。
→他の師匠のところもローテーションして研修を受けてみたい。
○座学も含めた研修体系が明確だと良い。
→経営・肥料・農薬・販路等の座学を充実させて欲しい。
→就農後もフォローアップの形で研修を開催して欲しい。
○受入ビジョンを策定した集落が少なく、農地・住居の確保が困難である。
→受け入れビジョンを持った集落を増やして欲しい。
→受け入れ集落以外でも借りられる農地のリストアップをして欲しい。
このほかにも多くの意見が挙がり、すぐに応じられるものばかりではありませんでしたが、これを参考により良い就農・定住パッケージにしていくべく、関係機関で連携して取り組んでいきたいと考えています。
【意見発表する新規就農者】
やすぎ梨生産部会が二十世紀梨品評会表彰式を開催
やすぎ梨生産部会(29名)では、9月4日に二十世紀梨品評会を行い、出品22点から優秀5点を選び、この度、最優秀賞「安来市長賞」等を授与する運びとなりました。
今年産は、お盆以降の降雨や数度の台風の影響により、傷果・落果、樹木損傷等が発生し、糖度上昇も懸念されましたが、出荷段階では例年並みに仕上がりました。
二十世紀(選果場取扱実績)は、出荷量46.2t(対前年比93%)、販売額2005万円(同102%)となり、概ね良好な結果となりました。
次に、晩果目合会では、外観確認と試食を行い、今後の出荷について意識統一を図りました。
また、農業技術センターから「梨ジョイント栽培」の研究成果について説明を受け、仕立て方法・着果枝更新や傾斜地での有利性等について学びました。
新たな担い手づくりが大きな課題である中、早期成園化や省力化に向けた経営のあり方を考える場となりました。
【高品質生産者5名への褒賞授与】
【傾斜地でのジョイント栽培の有利性を学習】
【愛宕、晩三吉の試食】
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