飯南町の「つがか工房」、念願の地元食材を使ったランチ営業をスタート!
飯南町の高原の郷つがか工房では、平成29年9月から「つがかカフェ」の営業(10~12時)を行っています。これまでは工房で加工した商品を活かした喫茶メニューのみの提供でしたが、10月から新たにランチメニューの提供も開始しました。地元の米・大豆・旬の野菜、工房の手づくり豆腐やおからを使った料理を昔ながらの器に盛りつけた日替わり御膳です。
当面はランチの数を10食に限定し、前日12時までの予約制としたのは、“廃棄ロスがない”“当日の労務管理が可能”となり、できることから始めることで、スタッフの負担も少なく楽しみながら取り組むことができ、組織の継続にもつながるとの皆さんの思いがあったからです。
今年度は10~11月までの2カ月のみの営業となりますが、この間につがかのランチを出来るだけ多くの方に知っていただくようHPやイベント等でのPRを行い、ニーズに応じて次年度以降の提供数を増加させていく予定です。
ランチ営業の取り組みを始めるにあたって普及部では、「6次産業化アドバイザー派遣事業」の活用を提案・支援し、飲食店営業の経験をお持ちのアドバイザーから指導助言を受けながら、検討を重ね準備を進めてきました。メニューや器の選定、オペレーション確認と動線の改善、経営管理や接客のノウハウ、盛り付けの実演等、専門家から具体な助言をいただき、実践に向けたイメージ固めができたことで、スタッフの不安が自信につながっていく様子が見て取れました。
普及部では、アドバイザーとつがか工房との連絡調整、試食品のアンケート調査の協力、PR・情報発信等の支援を行っており、今後も引き続き取り組み支援を行っていきます。
【アドバイザー研修の様子1】
【アドバイザー研修の様子2】
【ランチメニュー】
雲南市ブランド米「プレミアムつや姫たたら焔米」の検査が始まりました!
9月30日、JAしまね雲南地区本部大東農業倉庫にて、JAしまね雲南地区本部主催により、雲南市ブランド米「プレミアムつや姫たたら焔米」検査買入れ式が開催されました。
検査に先立ち主催者であるJAしまね雲南地区本部長、また雲南市長、東部農林振興センター雲南事務所農業普及部長、および雲南市水田農業担い手協議会会長さらにプレミアムつや姫「たたら焔米」を販売している(有)藤本米穀社長から挨拶がありました。
雲南市ブランド米「プレミアムつや姫たたら焔米」は、まず一般的な農産物検査(水分、粒の大きさ、見た目など)で等級が決められます。この基準で1等級に選ばれたものであり、かつ食感と味に影響する「タンパク値」の独自に基準を設け、この基準を満たしたものだけを認定を受けます。
認定検査ではタンパク値の基準をクリアする様子を見て市長は「ホッとした。」と一言。また、藤本社長は認定を受けた米を見て「粒がしっかりしていて、割れがない。あとはこの良さを消費者に届けられるか。」と販売への意気込みを新たにしていました。
令和元年度の雲南市のつや姫の作付面積は約80haでした。また、当日は2,082袋の持込みがあり、そのうち1,976袋が検査を受けました。そのうち認定を受けたのは785袋、認定率は39.7%でした。
普及部では、今後も「プレミアムつや姫たたら焔米」の認定率の更なる向上を目指し、プレミアムつや姫の高品質・安定生産に向けた支援をしていきます。
【認定シールを貼付する雲南市長】
【検査の様子】
地域の和牛を次世代に伝承~小学生の体験学習会を今年も開催~
奥出雲町阿井地区の伝統の和牛生産を小学校児童に伝承するため、9月27日に阿井公民館と阿井家畜集合所で和牛審査の体験学習会が開催されました。この学習会は、奥出雲町和牛改良組合阿井支部(金倉弘美支部長)が30年前から続けており、雲南事務所農業普及部は講師を派遣し参画しました。4年生の女子7名、男子1名の計8名が参加しました。
阿井公民館で行った和牛審査の授業では、今年2月に認証された日本農業遺産「たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業」と関係深い奥出雲和牛などの地域の農業・畜産業を紙芝居風に説明しました。各人、おさらいのクイズによく答えてくれました。
この日、阿井公民館そばの家畜集合所では、令和元年度阿井支部秋季肉用牛子牛品評会が並行されていました。この品評会に移動し、児童は、出品子牛11頭の体験審査を行い、金・銀・銅の子牛と出品者を表彰しました。子牛に触れるのは初めてで、見て、触って、考えて、児童らの記憶に残る学習会になったと思います。
児童らを安全に子牛と接触させるため、この日に向けて、出品者は子牛を温和に育ててきました。途中から地域の幼稚園から園児が加わって、小さな手で触られても子牛は動じないで穏やかに反芻を続け、よく馴らされていました。
昨今、スマート農業の技術革新が進められるなか、児童、園児の世代には農畜産業の担い手は、製鉄業から農畜産業を発展させたような偉業によって、きっと持続可能な社会を実現することでしょう。現世代の思いをのせた「伝統の催し」なのでした。
【挨拶する金倉支部長】
【参加した小学4年生と出品者】
【子牛に触れる幼稚園児】
お問い合わせ先
東部農林水産振興センター
島根県東部農林水産振興センター 〒690-0011 島根県松江市東津田町1741-1 TEL: 0852-32-5638/FAX: 0852-32-5643 e-mail: tobu-noshin@pref.shimane.lg.jp **************************************** 安来農業部(島根県安来市穂日島町303) 松江家畜衛生部(島根県松江市東出雲町錦浜474-2) 出雲家畜衛生部(島根県出雲市神西沖町918-4) 雲南事務所(島根県雲南市木次町里方531-1) 出雲事務所(島根県出雲市大津町1139)