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地域の和牛を次世代に伝承~小学生の体験学習会を今年も開催~

 奥出雲町阿井地区の伝統の和牛生産を小学校児童に伝承するため、9月27日に阿井公民館と阿井家畜集合所で和牛審査の体験学習会が開催されました。この学習会は、奥出雲町和牛改良組合阿井支部(金倉弘美支部長)が30年前から続けており、雲南事務所農業普及部は講師を派遣し参画しました。4年生の女子7名、男子1名の計8名が参加しました。

 阿井公民館で行った和牛審査の授業では、今年2月に認証された日本農業遺産「たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業」と関係深い奥出雲和牛などの地域の農業・畜産業を紙芝居風に説明しました。各人、おさらいのクイズによく答えてくれました。

 この日、阿井公民館そばの家畜集合所では、令和元年度阿井支部秋季肉用牛子牛品評会が並行されていました。この品評会に移動し、児童は、出品子牛11頭の体験審査を行い、金・銀・銅の子牛と出品者を表彰しました。子牛に触れるのは初めてで、見て、触って、考えて、児童らの記憶に残る学習会になったと思います。

 児童らを安全に子牛と接触させるため、この日に向けて、出品者は子牛を温和に育ててきました。途中から地域の幼稚園から園児が加わって、小さな手で触られても子牛は動じないで穏やかに反芻を続け、よく馴らされていました。

 昨今、スマート農業の技術革新が進められるなか、児童、園児の世代には農畜産業の担い手は、製鉄業から農畜産業を発展させたような偉業によって、きっと持続可能な社会を実現することでしょう。現世代の思いをのせた「伝統の催し」なのでした。

挨拶する金倉支部長

【挨拶する金倉支部長】

参加した小学4年生と出品者

【参加した小学4年生と出品者】

子牛に触れる幼稚園児

【子牛に触れる幼稚園児】


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