出雲市アグリビジネススクール拡充、「農業基礎全体研修」開催中!
出雲市アグリビジネススクール(出雲市農業再生協議会主催)は、平成18年から暦年で毎年開講し、当農業部としては座学と栽培実習の講師を担っています。
令和5年は1月から開講、ぶどう・柿・多伎いちじく・アスパラガス&白ねぎの4つのチャレンジ講座の受講生合わせて30名が、1年間かけて各品目の基礎的栽培知識・技術を座学と栽培実習を通じ学んでいきます。
令和5年から開始した「農業基礎全体研修(全5回)」の第1回は2月17日「農薬の正しい使い方、安全使用についての基礎知識」をテーマに、公益社団法人緑の安全推進協会の派遣講師を迎え開催、本スクール受講生20名、認定新規就農者6名が受講しました。農薬ラベルの記載事項を守って正しく使うことや保護具の重要性について再認識しました。
第2回は3月20日「土壌肥料の基礎知識と土づくり」をテーマに、当農業部職員が講師を務め、本スクール受講生17名、認定新規就農者4名が受講しました。土づくりの重要性や肥料高騰下において肥料コストを抑える工夫等について知識を高めました。
両研修会とも、講義後は多くの質問が出され、活気のある研修会となりました。
当農業部としては、今後も本スクールを出雲市における新規就農者確保・育成に向けた取組みの核と位置づけ、効果的な講座の企画・運営や受講生の掘り起こし及び受講後の就農支援等について、関係機関と連携して支援していきます。
【第1回「農薬の基礎知識と適正使用」】
【第2回「土壌肥料の基礎知識」】
省力化に向けた農業用ドローン勉強会を開催
出雲市では水稲を中心に麦、大豆、小豆、そばなど土地利用型作物の栽培が行われています。近年、農業者の減少・高齢化、経営面積の拡大などが要因で農薬・肥料散布など作業労力の負担が大きくなっています。そこで、作業の省力化を目的に、近年普及が進んでいる農業用ドローンの勉強会及び、斐川町の圃場にて最新機体であるDJI社製のT-30の実演会を行ったところ、市内から51名の参加がありました。
勉強会では、まず、農事組合法人みんわ営農組合から、近隣経営体とのドローンの共同利用について講演いただきました。ドローンを活用することにより、薬剤散布及び緑肥の播種では作業時間が大幅に短縮となることや、水稲においては、一発肥料から追肥体系への変更により資材代の削減が可能となった事例の紹介がありました。
次に、ドローン販売企業より、機体の紹介、全国各地での活用方法、ライセンス取得のための教習、保険加入、年次経費などについて説明いただきました。参加者からは、自働運転時の圃場登録方法や飛行可能エリアなど様々な質問がありました。
最後に、出雲市農林水産部農業振興課よりドローン導入に活用できる事業について説明がありました。
その後、斐川町の圃場で実演会が行われ、ドローン性能や作業性について説明がありました。参加者からは、早速導入を検討したいという声が聞かれ、ドローンの有効性について理解促進ができたと感じました。
今後は、農薬・肥料散布だけでなく直播技術の確立により、春の田植え作業の労力負担軽減を図り、ドローン活用の幅を広げることで、更なる省力化及びランニングコストの削減を目指したいと考えています。
【勉強会の様子】
【実演会の様子】
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