小豆の安定多収技術の確立に向けて、播種実演会を開催!!
宍道湖西岸地区では、「小豆」をほ場整備後の土地利用型作物の一つとして位置付け、令和11年度に栽培面積を約140ha(令和元年度:約4ha)まで拡大するため、平成28年度から小豆の省力機械体系による安定的な収量・品質の確保を目指しています。
このことから、7月29日に宍道湖西岸地区の営農組合や関係機関を対象とした小豆播種実演会を開催し、「湿害対策」と「雑草対策」の課題解決に向けて以下の2種の播種機械を実演しました。
【実演機械の特徴】
1一発耕起播種機(トリプルエコロジー)
耕起・作土・播種・施肥が同時に実施できるとともに、土中に空間を形成させることで、湿害軽減が期待できる。
2高速畝立播種機
ディスクを用いた畝立て機構により、畝立て播種と中耕除草の2つの作業に利用でき、湿害軽減や除草効果が期待できる。
また、7月23日には、平田高校生による小豆播種体験を行いました。平田高校は今年度、文部科学省が創設した「地域との共同による高等学校教育改革推進事業」の指定校に選ばれ、自治体や経済団体などと協働し、地域の魅力化や課題解決、専門人材の育成に取り組んでいます。
生徒は、「商品開発」、「商品PR」及び「栽培研究」のテーマにそれぞれ分かれて活動し、今回は「栽培研究」を担当する生徒12名が、当普及部指導のもと小豆の播種を体験しました。
生徒からは、「小豆等を活用してこの地域の活性化に貢献していきたい!」と力強い声が聞かれました。今後は、播種の深さや湿害による生育への影響等について生育観測をしていく予定です。
普及部では小豆の面積拡大に向け、上記の2種の機械化栽培体系について収益性や作業効率性等を調査するとともに、現地検討会や作柄検討会を通じて、生産者や関係機関と検討していきます。また、平田高校の小豆等を活用した地域の魅力化に向けた総合学習についても引き続き支援していきます。
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