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読書レポートを実施して

 毎月の教育庁課長会議でこの1年間読書レポートを実施した。

 限られた時間内で、毎回3人程度の発表であったので、駆け足に終わらざるを得なかったが、実に興味深いことがあった。先ず約束事としてレポートペーパーは必ず手書きとせよとした。これは最近ではワープロ打ちがほとんどであり、誰がどういう字を書くか、ほとんど知り得る機会がない中にあって、その人の性格をうかがううえで字が見たかったからである。

 次に、レポートする本は業務と直接関わりのないものとすること。レポートの中身は紹介、感想何でもありで問わない。深く掘り下げようが、薄くたくさんの本を紹介しようが自由。

 ちなみに私がレポートしたのは、

 「植物力人類を救うバイオテクノロジー」(新名惇彦著、新潮新書、1000円)

 「植物の生存戦略」(「植物の軸と情報」研究班、朝日選書、1200円)

 面白かった興味深かったことの第一は、人それぞれに様々な分野の本を読んでいるなということ。私なぞこうしたレポートがなければ一生手に取ることもない作家の興味深い本やジャンルのレポートが聞けたこと。

 第二は、この人がこういう分野の本に興味を持っているのかという新しい意外な発見。そしてその人の多面的な人となりを見ることで評価のアップ。

 第三は、教育庁内の話題に本に関することが多くなったこと。課によっては課内で同じようなレポートを始めたとのこと。貸し借りも多くなったかな?(もっとも依然として「本を貸す馬鹿、返す馬鹿」の俚言は健在のようだが...)

 こうした思いつきは、子ども読書活動を推進するために「先ず隗より始めよ」で提案したものであった。

 レポートがあった本の題名等については次のとおり。全部の記録になっていなければ乞御免。

 「走れ!T校バスケット部」(松崎洋著、彩雲出版)

 「甲子園への遺言」(門田隆将著、講談社)

 「鈍感力」(渡辺淳一著、集英社)

 「巨眼の男」(津本陽著、新潮文庫)

 「草莽枯れ行く」(北方謙三著、集英社文庫)

 「ヘルマン・ヘッセ庭仕事の愉しみ」(ヘルマン・ヘッセ著、草思社)

 「ジャガイモのきた道」(山本紀夫著、岩波新書)

 「スローフードな人生」(島村菜津著、新潮文庫)

 「スローフードな日本」(島村菜津著、新潮社)

 『「豊かさ」のパラドックス』(北村和夫・北村三子著、ロンド叢書)

 「看取りの手びき介護のこころ」(柴田久美子著、佼成出版社)

 「望郷と訣別を」(佐藤正明著、文春文庫)

 「無事、これ名馬」(宇江佐真理著、新潮文庫)

 「メトロ誕生」(中村建治著、交通新聞社)

 「ナポレオン狂」(阿刀田高著、講談社)

 「日曜日の夕刊」(重松清著、新潮社)

 「日本の盛衰」(堺屋太一著、PHP選書)

 「草枕」(夏目漱石著、集英社文庫)

 「草原の椅子」(宮本輝著、幻冬舎文庫)

 「日本人数のしきたり」(飯倉晴武、青春出版社)

 「仕事の8割は人に任せなさい」(臼井由妃著、青春出版社)

 「西の魔女が死んだ」(梨木香歩著、新潮文庫)

 「ぼくが最後のクレーマー」(関根眞一著、中公文庫)

 「蟹工船・党生活者」(小林多喜二著、新潮文庫)

 「ちりとてちん(上・下)」(藤本有紀著、NHK出版)

 「青春の門」(五木寛之著、講談社)

 「聖職の碑」(新田次郎著、講談社)

 「日々の地図」(谷川俊太郎、集英社)

 「はじめてであうすうがくの本」(安野光雅著、福音館書店)

 「豊臣秀長ある補佐役の生涯」(堺屋太一著、PHP研究所)

 「それでもやっぱりがんばらない」(鎌田實、集英社)

 「人間の関係」(五木寛之著、ポプラ社)

 「ハラスのいた日々」(中野孝治著、文芸春秋社)

 「はれた日は学校を休んで」(西原理恵子著、ポプラ社)

 「ウンコに学べ!」(有田正光・石村多門著、ちくま新書)

 「平成漢字語往来〜世相を映すコトバたち」(興膳宏著、日本経済新聞出版社)

「懐かしい日本の言葉ミニ辞典」(藤岡和賀夫、宣伝会議)

 「色の名前で読み解く日本史」(中江克巳著、青春出版社)

 「白川静さんに学ぶ漢字は楽しい」(小山鉄郎著、共同通信社)

 「戦国時代の大誤解」(鈴木眞哉著、PHP新書)

 「平成漢字語往来〜世相を映すコトバたち」(興膳宏著、日本経済新聞出版社)

 『日本全国「県境」の謎』(浅井建爾著、実業之日本社)

 「MONSTER」(浦沢直樹著、小学館ビッグコミックス)

 「失われた時を求めて」(マルセル・プルースト著、鈴木直彦訳、)

 「名画の言い分」(木村泰司著、集英社)

 「メトロ誕生」(中村建治著、交通新聞社)

 「短編集・ナポレオン狂」(阿刀田高著、講談社)

 「日曜日の夕刊」(重松清著、新潮社)

 「日本人の起源」(中橋孝博著、講談社)

 「日本人の源流」(小田静夫監修、青春出版社)

 「語る身体の民族誌」(菅原和孝著、京都大学学術出版会)

 「会話の人類学」(菅原和孝著、京都大学学術出版会)

 「白川静漢字の世界観」(松岡正剛著、平凡社新書)

 「神様がくれた漢字」(山本史也著、理論社)

 「プレイ・バック」(レイモンドチャンドラー著、早川書房)

 「裁判長ここは懲役4年でどうすか」(北尾トロ著、)

 「強欲資本主義ウォール街の自爆」(神谷秀樹著、文芸春秋)

 「水の健康学」(藤田紘一郎著)

 「寄生虫のプーラン・プーラン」(藤田紘一郎著)

 「謎の感染症が人類を救う」(藤田紘一郎著)

 「日本人の清潔がアブナイ」(藤田紘一郎著)

 「バイキンが子どもを強くする」(藤田紘一郎著)

 「清潔はビョーキだ」(藤田紘一郎著)

 「恋する寄生虫」(藤田紘一郎著)

 「原始人健康学」(藤田紘一郎著)

 「共生の意味論」(藤田紘一郎著)

 「癒す水・蝕む水」(藤田紘一郎著)

 「笑う回虫寄生虫博士奮闘記」(藤田紘一郎著)

 「少年魂」(堀田力著、講談社)

 「おごるな上司人事と組織の管理学」(堀田力著、日本経済出版社)

 「自助論」(サミュエル・スマイルズ著、竹内均訳、三笠書房)

 「不揃いの木を組む」(小川三夫著、草思社)

 「木に学べ法隆寺・薬師寺の美」(西岡常一著、小学館文庫)

 「理系白書この国を静かに支える人たち」(毎日新聞化学環境部)

 「江戸のうんちく」(大石学編)

 「人間の条件」(五味川純平著、岩波書店)

 「ねらわれた星〜星新一ショートショート」(星新一著、理論社)

 「絵本とは何か」(松井直著、日本エディタースクール出版部)

 「日めくり・金子みすずの世界」(矢崎節夫選)

 「図解雑学よくわかる相対性理論」(間瀬敏史著)

 「我が上司後藤田正晴〜決断するペシミスト」(佐々木淳行著)

 「丘の上の向日葵」(山田太一著、新潮文庫)

 「学ばないこと・学ぶこと〜とまれ・生涯学習のススメ」(鈴木眞理著、学文社)

 「離島発生き残るための10の戦略」(山内道雄著)

 「猛毒大国中国を行く」(鈴木譲仁著、新潮新書)

 「リアスの海辺から」(畠山重篤著、文藝春秋)

 「豊かな社会と余暇」(梅村清弘編著、講談社)

 

 追伸

 先日子どもの絵本紹介の催しの開会式に「しょうぼうじどうしゃじぷた」の読み聞かせの真似事をしました。

 手で掲げながらの、しかも本を横目で読むことの難しさがよくわかりました。


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