県議会答弁:令和8年6月定例会(野津議員質問分)令和8年6月19日
(議員質問)
現在、小中学校における学習者用端末を活用した合理的配慮の状況について伺う。
また、県立高校入試において、どのような配慮が実際に行われ、何名の受検生がその恩恵を受けているのか、実績と課題について伺う。
あわせて、高校入試における合理的配慮について今後どうしていくのか伺う。
(教育長答弁)
県教育委員会では、小中学校のLD(学習障がい)のある児童生徒への支援の充実を図るために、「LDのある子どもの多様な学び推進事業」を実施しております。
小中学校の教員に対しまして、学習用端末を活用することの有効性、例えば、読み上げ機能の音声を聞くことによって文字や文章が理解しやすくなること、端末で入力することにより考えや思いを文字で表現できること、読んだり書いたりすることへの負担が減ることによる児童生徒の学習意欲の向上などにつきまして、オンデマンド研修やリーフレットを通して、理解促進を図っております。
さらに、この事業で指定しました9つの市町に対しまして、多様な子どもの学びを支える授業づくりや支援の充実のための連携づくりに関する指導助言を行っております。
こうした取組によりまして、小中学校では、LDのある児童生徒が学習用端末を使用し、音声で文字を読み上げる機能を使って教科書の内容を理解する、カメラ機能で板書を写してノート代わりにする、テストの解答を端末で入力する、といったことができるよう学習での支援が徐々に広がってきております。
次に、公立高校入学者選抜について、昨年度の実施におきましては、定められた解答用紙への鉛筆等での記述が困難な場合の対応としまして、端末での入力による解答を認める特別措置を4名の受検生に対して行っております。
特別措置の実施に当たりましては、選抜の公正性を保つための専用の端末の準備が必要であったこと、別室での受検となるために検査監督を追加で配置したことに加えて、機器の不具合に備えた職員の配置も必要であった、などの状況がございました。
このほかの合理的配慮としまして、検査時間の延長や口頭による検査問題の読み上げなどの特別措置を行っており、今後とも、支援を必要とする受検生が適切な環境で受検できるよう合理的配慮に取り組んでまいります。
(議員質問)
入試だけでなく、高校入学後も適切な配慮を継続し、小・中・高と切れ目ない支援をどう推進していくのか伺う。
(教育長答弁)
県教育委員会では、一人ひとりの児童生徒ごとに学習上の困難さに応じた必要な支援を明記しております「個別の教育支援計画」を作成し、進級・進学時の引継ぎに活用することとしております。
高校入学後におきましても、学習用端末の活用を含め、小中学校で受けていた支援内容をもとに、合理的配慮につきまして、その必要性や内容を生徒本人に確認しながら提供すると共に、必要に応じて通級による指導を実施しております。
また、合理的配慮アドバイザーを県教育委員会に配置、出雲高校・浜田高校などの通級拠点校の設置、特別支援学校のセンター的機能の活用といった各高校への支援体制を構築しております。
今後も、このような取組を通して、小・中・高で支援が途切れることのないよう努めてまいります。
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