県議会答弁:令和8年6月定例会(園山議員質問分)令和8年6月18日

(議員質問)

 島根県の教育に欠けているもの、取り入れなければならない必要な要素は何であると考えるか伺う。

(教育長答弁)

 かつて子どもたちは、学校教育とともに、家族や地域の人たちとの日々の暮らし、地域の行事の中で、様々な体験を重ねながら、礼儀や規範意識、包容力・思いやりの心など、豊かな人間性や社会性、そして、ふるさとへの愛着を身につけていたと思います。

 しかしながら、核家族化、少子化、情報技術の普及などにより生活環境が大きく変化する中で、子どもたちの心を育むための家庭や地域の関わりは薄れてきており、学校・家庭・地域、それぞれの教育における役割をあらためて考えていく必要があります。

 こうしたことも踏まえまして、本県の教育に取り入れるべき要素としましては、学校教育に関しましては、道徳科や学校教育全体を通じた道徳教育により、そこでの学びを学校活動や地域などで実践し、礼節・作法・あいさつ・マナーなどを習慣づけること、家庭教育に関しましては、保護者同志でお互いに気づき学び合う機会など、保護者の学びの場やつながりづくりの場の充実によりまして、家庭で基本的な生活習慣や、思いやり・善悪の判断などの基本的な倫理観を身に付けられるようにすること、社会教育に関しましては、ふるさと教育や公民館活動の充実によりまして、学校・家庭・地域の関わりをより深め、子どもたちが大人と関わりながら、島根らしい暮らしにつながる様々な体験を重ねられるようにすること、また、幼児教育に関しまして、市町村の幼小連携・接続を推進すること、以上が必要であると考えております。

 今後も、子どもたちの豊かな人間性や社会性を育み、ふるさとへの愛着と誇りを持てるよう、学校・家庭・地域、また幼児教育施設とも互いに連携・協働した島根らしい魅力ある教育に取り組んでまいります。

(議員質問)

 ネクストハイスクール構想で2040年に向けて目指す高校像について伺う。

(教育長答弁)

 県教育委員会では、2030年に向けた県立高校の教育の基本的な方向性と具体的な取組を県立高校魅力化ビジョンとしてまとめておりまして、生きる力を育む魅力ある高校づくり、生徒自らが選び、学び、夢を叶える高校づくりを進めております。

 他方で、経済産業省は、2040年には、少子高齢化、生産年齢人口の減少や地方の過疎化が一層深刻になることが見込まれ、就業構造の変化により、職種によって余剰や不足が生じたり、産業界のニーズに応じた、いわゆる理系人材の不足が生じる可能性があるとし、これを受けて、文部科学省からこれらの社会変化に対応する高校教育を実現するために、「高校教育改革に関する基本方針」として、ネクストハイスクール構想が示されました。

 この構想では、2040年に向けた高校改革の方向性として、生徒の興味・関心を育み、得意を伸ばし、多様な経験を積むことのできる機会の確保、また、学校・課程・学科や生徒の実態を踏まえた柔軟な教育課程の実現、そして、いわゆる理系人材、エッセンシャルワーカーなどの社会や産業界のニーズに応じた人材などを育成するための高等教育機関や産業界等と連携・協働した高校の特色化・魅力化、生徒の地理的アクセスを確保した上での実情に応じた学校配置・規模の適正化など取組の方向性が示されました。

 国が示します2040年に直面するとされる課題は、本県にも当てはまるところでありまして、その解決に向けたネクストハイスクール構想の方向性は、県立高校魅力化ビジョンの方向性と重なる部分がありますので、この構想を好機ととらえまして、国の後押しを受けながら、アドバンスト・エッセンシャルワーカー等の育成などに取り組むことといたしました。

 2040年に向けた高校の在り方、目指す高校像につきましては、2030年以降を計画期間とする次期の県立高校魅力化ビジョンの策定の中で、国のネクストハイスクール構想の視点も持ちながら、また、県立高校を取り巻く状況などを踏まえまして検討してまいりますけれども、今の時点で考えます2040年に向けた高校像としましては、人々の価値観が多様化し、社会経済の状況が大きく変化する中にあっても、他者を思いやり、協働して、新たな社会課題に果敢に挑む人づくりを行う高校にしていきたいと考えております。

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