県議会答弁:令和7年11月定例会(森山議員質問分)令和7年12月4日

(議員質問)

 今後、部活動の地域移行を進める上で、県として指導者バンクの全県的整備、マッチング支援、指導者研修の体系化など、より主体的な支援を行っていく必要を感じるが、これまでの取組と今後の県としての役割についての所見を伺う。

 「地域の子どもの活動を支えたい」と関心を持っている潜在的な指導者層のような人材が参加しやすい仕組みをつくるために、県として企業との連携促進、潜在的指導者層の発掘・登録支援といった取組を進める考えはないか、所見を伺う。

(教育長答弁)

 部活動の地域連携や地域移行を円滑に進めるためには、指導者の確保と育成が大変重要であります。

 まず、指導者バンクの全県的整備につきましては、県教育委員会では、指導責任に差をつけて、国の補助制度である「部活動指導員」のほか、県単独事業として「地域連携指導員」及び「地域指導者」の3つの外部指導者制度を設け、学校への指導者確保に取り組んでおりますが、何よりも、毎週決められた時間に継続的に部活動の指導に関わることができる相当な覚悟を持った指導者の確保には、現時点でも大変苦労しております。さらに、部活動の種目によってはその地域に指導者がいるとは限りませんし、運動部であれ、文化部であれ、もともと携わっている人が極めて少ない種目にあっては県全体をみても指導者になり得る者が限定されます。このように、指導者の確保の困難性は、中山間地域や離島だけでなく、松江市や出雲市であっても、その状況は大きく変わらないと思っております。

 県教育委員会では、ホームページにおいて広く県立学校の外部指導者を募集し、特定の学校を希望しない応募者については、県立学校や市町村教育委員会に情報提供をしておりますが、登録者は今年度5名であり、マッチングのこれまでの実績もごくわずかでございます。

 このため、外部指導者の大部分については、各学校の教職員が中心となって、PTAや部活動経験者の卒業生などのネットワーク等を活用することで確保されているのが現状であります。県外の都市部のように、人材が豊富であるのにマッチングがうまくいかず、指導者が見つからないという状況ではありませんので、指導者バンクの全県的整備に取り組む考えはございません。

 次に、指導者研修の体系化につきましては、県教育委員会では、従来から、「部活動指導員」と「地域連携指導員」を対象として、指導従事前の悉皆研修を実施しており、その中で、生徒の心身の健康管理や事故防止、体罰・ハラスメントの防止などを含めて、指導を行っております。その他にも、全ての外部指導者を対象として、指導上必要となる心肺蘇生法やアンガーマネジメントなどの具体的な内容の研修を随時行っております。

 次に、企業との連携促進や潜在的指導者層の発掘等につきましては、中学校に限らず、小学校や県立学校も含めて、休日に地域での指導を望む教員が地域クラブ活動の指導者として従事できるよう、兼職兼業の取扱いを整理し、県立学校や市町村教育委員会に周知しております。また、今月19日には、部活動等の関係者だけでなく、地域移行に関心のある一般の方々も対象として「部活動の地域移行セミナー」を開催いたします。このような取組により、部活動の地域移行を進める上での課題や対応への理解を深めるとともに、企業との連携も含めて、潜在的な指導者を発掘していきたいと考えております。議員ご紹介の経営者の方のお話は、社員の方の意向については触れられておりませんでしたが、ぜひ、このセミナーにご参加いただき、ご検討を進めていただき、リーディングケースになればというふうに思っております。

 県教育委員会としましては、今後とも指導者の確保と育成を進め、こうした人材が将来的な地域の指導者となるよう、取り組んでまいります。

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