県議会答弁:令和7年2月定例会(角議員質問分)令和7年2月20日
(議員質問)
子どもたちにとって魅力ある学校教育に、今後どのような方針で取り組む考えか伺う。
(教育長答弁)
私は、就任以来、子どもたちの選択肢を拡げる、子どもたちの「将来」の選択肢を「大きく」拡げる、ということを大切にしてまいりました。
そのためには、小学生の時から、「分かる楽しさ」をもっと体験することが必要だと考えています。
授業の中で、子どもたちが、「わぁ、すごい!」と驚き、そのあとで、「なるほど!」と分かり、授業が楽しいと思える、そうしたことを数多く体験してほしいと思っています。
また、「なぜだかわからないけど、すごい!」という体験もしてもらいたいと思います。
その時は、わからなかったとしても、「中学生や高校生になったらわかるかもしれない」と、いろいろなことに興味・関心を持ち続けてほしいと思います。
そうした考えのもと、これまで、様々な施策に取り組んでまいりました。
令和4年度から今年度までの3年間、5つの市でモデル的に実施してきた「しまねの学力育成プロジェクト」では、普段の授業を、勉強が分かって、わくわくどきどきする授業に変えたり、子どもたちが、論理的思考ができるようになり、自分の言葉で、それを語尾まで、きちんと話したり書いたりすることにより、学力が、より身に付くようになることを目指してきました。
プロジェクトの最終年度となる今年度は、今月上旬までに、各モデル地域におけるプロジェクトの成果報告が行われました。
現在は、県教育委員会において、事業の検証を行うとともに、今後の展開に向けた検討を行っています。
また、今年度は、一部の学校において、「学びの基盤に関する調査」、いわゆる「たつじんテスト」をモデル的に実施しました。
この調査では、これまでの学力調査では見取れない空間認識や、概念理解・量感におけるつまずきを客観的な分析をもとに把握して、子どもたちへの支援につなげることができます。
こうした対策に、小学校段階のできるだけ早い時期から取り組み、各教科の各単元の導入部分で活用することなどにより、授業改善を図り、子どもたちが、楽しいと思える授業ができるよう、来年度も市町村教育委員会とともに取り組んでまいります。
島根には、人と人とが直接ふれあい、つながりながら大人も子どももともに学び合う地域社会があります。
子どもたちは、教室で学ぶ授業だけでなく、地域に出て、大人の生きた言葉や活動、多様な生き方に触れることで、人生の選択肢を拡げることができます。
魅力ある学校教育は、学校や地域において、子どもの目線で取り組んでいくことが重要です。
引き続き、市町村教育委員会と連携しながら、魅力ある学校づくりに取り組んでまいります。
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