（議員質問）

　「あいと地球と競売人」の教育的効果について、所見を伺う。

（教育長答弁）

　私も、公演最終日に鑑賞させていただきました。まさに、真剣勝負でありました。

　一生懸命練習してきたことを、一人ひとりが本番で発揮すること、個人として自分の思いを表現することと、全体の一員としてミュージカルを成立させることを両立させること、仲間と一緒になってミュージカルのテーマを伝えた上で、高い期待を持ち、入場料を払って観に来ている観客を満足させることなど、出演者にとっては、様々な課題を有する中、幾度にも及ぶカーテンコールが、その結果を示したとおり、素晴らしい演劇でありました。

　特に、出演した子どもたちにとっては、単に、踊りたい、歌いたい、という気持ちにとどまらず、皆と一つになりたい、人前で表現したい、観る人に感動を与えたい、テーマを伝えて考えてもらいたい、など、自らの心の高まりを感じることができたのではないでしょうか。

　私は、子どもの成長過程においては、本番の体験が大きな役割を果たすものと考えております。試合やコンクール、発表会など、例え、どんなに小さくても、勝ち負けや順位といった結果に関係なく、真剣に相手や自分と向き合う機会を経ることで、それまでの努力、練習などが、一旦身に付き、一段階成長します。

　今回出演した子どもたちにとっては、単に、想い出にとどまらず、これからの長い人生のゆるぎない土台となっていくものと思っております。